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音楽の旅

VOL.
06
   アース・ウィンド・アンド・ファイアー「セプテンバー」 2017.September

アース・ウィンド・アンド・ファイアー「セプテンバー」
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タイトルに“9月”をあしらった楽曲には、洋の東西を問わず、ひと夏の出会いや別れを歌ったものが多い。そんなナンバーを誰もが1つや2つ思い浮べられるのではないだろうか。いささかこじつけに捉えられてしまうかもしれないが、私はアース・ウィンド・アンド・ファイアーの「セプテンバー」を直ぐに思い浮べる。

元々ジャズドラマーとして活躍していたモーリス・ホワイトがリーダーとなり、1970年に活動を始めたアース・ウィンド・アンド・ファイアーは、黒人ばかりで10人を越えるメンバーを擁し、モーリスと途中加入のフィリップ・ベイリーの美しいファルセット・ヴォイスによるツイン・ヴォーカルというスタイルを確立した70年代半ば以降、ファンクやソウル、ジャズを巧みに取り入れたその独自のポップミュージックが折からのディスコブームもあって世界を席巻。大ヒットを連発し、現在までにグラミー賞を6度獲得している。

アース・ウィンド・アンド・ファイアー「セプテンバー」

1978年にリリースされた「セプテンバー」は、アース・ウィンド・アンド・ファイアーを代表する曲であると同時に、最も代表的なディスコソングとしても知られる。ちなみにオリジナルアルバムには未収録で、同年リリースの「ベスト・オブ・アース・ウィンド・アンド・ファイアー・Vol.1」に収録されているのみという、ちょっと特殊な楽曲だ。

リズムギターの軽快なカッティングと、ファンク色たっぷりのビート、歌唱を盛り立てる分厚いホーン・アンサンブルがバンドの音楽的特色といえるが、それを存分に再現しようと今回選んだJVCのヘッドホンは、“SIGNA 01”「HA-SS01」だ。

アース・ウィンド・アンド・ファイアー「セプテンバー」

振動板を強力にドライブする「トリプルマグネット」がその強烈なビートをがっちりとグリップしてくれ、バッフルの不要振動を抑制する「アンチバイブレーションリング」がホーンセクションを伸びやかに響かせてくれると踏んだのだ。

1977年のヒット曲「宇宙のファンタジー」は、シンセサイザーによるファンタジックな旋律から、ダンサブルなビートの反復で始まる。ファルセットを駆使したフィリップの歌唱がどんどん高処に達するかのごとく、楽曲をヒートアップしていく。ストリングスオーケストラも加わったその演奏を「HA-SS01」はまさしく雄大に再現。とてもスケールの大きな再生だ。

一方で「セプテンバー」の軽快なイントロは、ホーンセクションによってカラフルに彩られ、気分が次第に高揚する。「HA-SS01」がコーラスとホーンの重奏を濃密に再現し、モーリスのソウルフルな歌唱に思わず腰が揺れる。やがて首を振り始めたことにも気付き、音楽の齎らす心地よさを実感するのである。

アース・ウィンド・アンド・ファイアー「セプテンバー」

いやぁ、いろんな懐かしい思い出が脳裏に蘇ってきた。

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