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CLASS-Sなモノ・コト

VOL
12
   「ソリウッド」 耳つきテーブル 2017.March

「ソリウッド」 耳つきテーブル

CLASS-Sな逸品
「ソリウッド」 耳つきテーブル

CLASS-Sには、ご存知の通りWOODシリーズのイヤホン、ヘッドホンがラインアップされている。いずれも私たちにとって非常に身近な「木」を振動板やボディなどに採用した製品群である。

と、言葉にするのはたやすいが、そこにはJVCが長年にわたって独自に磨き上げてきた技術が息づいている。木であることの利点を発見し、特性を見極め、吟味し、精密な工作技術によってオーディオ製品として仕上げる。

そう、ここが面白いと感じる一側面である。木という天然の素材と、電気信号という人工物(?)とが密接に重なり合って生み出されているから。別に、オーディオに限らず他のジャンルでも試みられていることだけど、WOODシリーズは特にそれらの結びつきを強く感じさせる。しかも、コンパクトなボディにおいて、である。

「ソリウッド」 耳つきテーブル

さて、そんなWOODシリーズと出会ってからというもの、以前よりも増して、木への興味が俄然湧いてきた。そんな時、出会ったのが「ソリウッド」のテーブルである。

中でも、無垢材を使用した「耳つき」と呼ばれるタイプは、どうしても現物を見たくなった。「耳付き」とは一般的なテーブルのように直線的に角をカットせず、樹皮を剥がしただけ(表面にはオイルやウレタンなど塗装がされる)、自然のラインを活用したものだ。ゆえに、世界に唯一の佇まいが生まれるのである。

吉祥寺のショールームに伺うと、いくつものウォルナットやチェリー、トチなどの天板が並び、それを使用した完成品も展示されていた。客はここでまず、耳の曲線や材の質感などからお気に入りの天板をチョイス。それを同社の相模湖の工房で、オーダーに合わせて丁寧に仕上げられる

「ソリウッド」 耳つきテーブル

実物に触れてみると、そこには木のぬくもりといった、当然の雰囲気はもちろんのこと、潔いまでのダイナミックな印象を受けた。その木が生きてきた証がありありと感じられたのである。大地で健やかに育った樹木が、その姿を「耳つき」として留めながら、人々の暮らしと結びつく。テーブルとそれを囲む人間とが一緒に呼吸をしているような…。

WOODシリーズとこのテーブルの製法は、製品のジャンルが違うがゆえ、当然全くアプローチが異なる。むしろ、正反対といってもよいだろう。木をオーディオ製品として微細に突き詰めてゆくこと、木を自然の風合いのままにテーブルとして作り上げてゆくこと。しかし、木を知り、木を愛で、そして人間の営みとフィットさせるという点においては同じ価値を有していると思えた

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