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CLASS-Sなモノ・コト

VOL.
16
   「SPIEGELAU」(シュピゲラウ)グラスウェア 2017.July

「SPIEGELAU」(シュピゲラウ)グラスウェア

CLASS-Sな逸品
「SPIEGELAU」(シュピゲラウ)グラスウェア

過日、ギタリストで作曲家、そして最近ではプロデューサーとして著名な伊藤ゴロー氏と対談をした。ご自身のソロ作品にくわえて、女優で音楽家でもある原田知世さんの新作アルバムプロデュースに関するお話を伺うという趣旨。過去に大ヒット曲を持つ原田知世さんが自らの楽曲をセルフカバーするというコンセプトで、とてもチャレンジングで楽曲の仕上がりも素晴らしく、この先何年も付き合ってゆけそうな一枚だと強く感じた次第だ。

さて、今回紹介するのはSPIEGELAU(シュピゲラウ)のグラス。ドイツ・バイエルン地方で1521年に創業し、鉛を含まない薄いガラス素材を「吹きガラス製法」や製造工程に使われるチューブにプラチナを使用した「プラチナ製法」などによってガラス本来の美しさや耐久性の高さを追求し続けているブランドである。

今回の取材・撮影にあたって当然のことながら、普段の飲み慣れているビールを注いで味わってみた。お昼、あくまでもこの連載のためである。好みのピルスナー、いわゆる日本で最も好まれるタイプをそっと注いでみる。

「SPIEGELAU」(シュピゲラウ)グラスウェア

すると、グラスの底から黄金色の艶やかな液体が迫り上がり、細やかな泡とともにグラスを満たしていった。握ってみると、やや僕の手には大きく感じたものの、グラスを傾けるとビールの香りがダイレクトに鼻をくすぐる。ちなみに、同社は2004年にワイングラスカンパニー「リーデル」のグループとなり、ワインの世界では当たり前のような、種類や銘柄に最適なグラスの形を提案するといった手法をビールの分野にも展開している。

注がれたビールを眺め、そして味わうと、いつもの印象とは大きく異なるのが誰しも直感するはずだ。いや、ビール本来の美味しさを見つめ直せる、と言ったほうがよいだろうか。「とりあえず」、「いつもの」をグレードアップしてくれる、大げさに言えば、貴重なアイテムなのである。

「SPIEGELAU」(シュピゲラウ)グラスウェア

冒頭のセルフカバーアルバムについて記したのは、そこにつながっている。同じメロディ、ハーモニー、歌詞などが連なった楽曲でも、アレンジや参加ミュージが変わることで、いかようにもフレッシュになる。これまで定番と思ってきたものが、少しのきっかけで、新たな美しさを放ち始めるのである。

オーディオでも同様のこと。何年も前から親しんできた楽曲を、ハイレゾで聴き直すとそこには必ずといっていいほど新たな気づきがある。これは実体験として正直に言えること。CLASS-Sは、その感触をビビッドに実感できる製品たちだと思う。

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