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CLASS-Sなモノ・コト

VOL
20
   コーヒーショップ「THE COFFEESHOP ROAST WORKS」 2017.November

コーヒーショップ「THE COFFEESHOP ROAST WORKS」

CLASS-Sな逸品
コーヒーショップ「THE COFFEESHOP ROAST WORKS」

近年コーヒー好きの間で広がっている『スペシャリティコーヒ-』。これは単に品質が高いコーヒーを味わうというものではない。“From Seed to Cup”、つまり豆の段階からコーヒーとしてカップに注がれるまでのすべてを大事にするのだ。

一般的なコーヒーは豆の産地が“ブラジル産”などのレベルにとどまるが、 『スペシャリティコーヒー』では“どの農園で作られた豆か”にまでこだわる。世界各地の農園で生産されるコーヒー豆との一期一会の出会いこそが大切にされているのだ。

コーヒーショップ「THE COFFEESHOP ROAST WORKS」

秋も深まるある日、訪問したのが渋谷・富ヶ谷に店舗を構える「THE COFFEESHOP ROAST WORKS」。こだわり抜いてセレクトした『スペシャリティコーヒー』生豆を自家焙煎し提供するショップだ。

コーヒー豆はエチオピア、エルサルバドル、ニカラグア、ブラジル、ケニア、グァテマラの農園から選ばれた全8種類(※時期などで入れ替わる)。どんな農園で、どのようなこだわりで栽培されたのかなどを紹介する冊子も配られている。

コーヒーショップ「THE COFFEESHOP ROAST WORKS」

コーヒーは薫りと味を愉しむものと語られがちだが、それだけではない。コーヒー豆生産者の顔やカップに届くまでの経路といったものに思いを馳せる、そんなプロセスを辿ることが『スペシャリティコーヒー』を巡る体験なのだ。

実際にコーヒー豆を選ぶ際は、 このお店のスタッフが手助けしてくれる。味の好み、どのような体験を求めるかを伝えると、ワインのソムリエのごとくに、こちらの思いを汲んだ一杯のコーヒーを選んでくれる。

僕はエチオピア産のサカロをリクエスト。コーヒーを淹れる丁寧な所作には思わず目を奪われる。また、店内にはドイツ・プロバット社の焙煎釜が鎮座し、焙煎が終わった後もその残滓を薫りとして伝え続ける。

コーヒーショップ「THE COFFEESHOP ROAST WORKS」

カップに注がれたコーヒーは、赤道に近い熱帯空間で味わう柑橘系のような、濃厚さとフローラルな爽やかさが共存した薫り。意識を集中させると、香味の漂う空間の渦中にいるような、別世界にトリップした体験をもたらす。どこか黒糖のように残り伝わる風味もまた、アフリカの高地から運ばれてきたコーヒー豆のストーリーが僕にそう感じさせたのかもしれない。

店内の天井でゆったりと回る大型のファンは西海岸を彷彿とさせる。カップのコーヒーを味わい、様々なことに思いを巡らせる……味覚のみならず、知性と五感のすべてが研ぎ澄まされる瞬間だ。

CLASS-Sの上質な音色に酔いしれながら、お気に入りの音楽とともにコーヒーを堪能する…なんとも贅沢で至高のCLASS-Sな体験だ。

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