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音楽の旅

VOL.
10
   ヴァン・ヘイレン「暗黒の掟」 2018.January

ヴァン・ヘイレン「暗黒の掟」
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明けましておめでとうございます。新年一発目は、寒さを吹き飛ばす元気いっぱいのアルバムをご紹介しよう。スーパーギタリスト、エドワード・ヴァン・ヘイレンが率いる4ピースバンド、ヴァン・ヘイレンが1980年に発表したサードアルバム「暗黒の掟」(原題:Women and Children First)だ。

ヴァン・ヘイレンといえば、天使が煙草を吸っている絵柄で有名な6枚目のアルバム「1984」と、そこからの大ヒットシングル「ジャンプ」が代名詞といえるが、バンドとしてのまとまり、収録曲の完成度という点からしても、この「暗黒の掟」が個人的にはイチ押しだ。

ライトハンド奏法を含めたエディーの技巧はやや控えめながらも、ヴォーカリストのデヴィッド・リー・ロスとの“力加減”のバランスがよく、バンド演奏に一体感が感じられるのだ。過去2作はカバー曲も含めた明るめのアメリカン・ハードロック色が強かったが、すべてオリジナル曲で占めたこの3作目では、インストゥルメンタルやブルースも積極的に採り入れ、バンドとしての方向性が新たな展開を見せている点が興味深い。

ヴァン・ヘイレン「暗黒の掟」

そんな活力溢れるアルバムの試聴にふさわしいと思って今回選んだCLASS-S製品は、“WOOD 01 inner”「HA-FW01」。外観は弟分の“WOOD 02 inner”「HA-FW02」 見分けがつきにくいが、本機の方が口径が1mm大きい11mmのウッドドーム振動板を使用しており、ハードロックのワイルドでパワフルなビートを再現するのにより適しているといってよい。

さらに金属の組合せを最適化したトリプルメタルハーモナイザーの採用も相まって、不要な振動を抑制した心地よい響きを実現している。また、ケーブルが高級感のある布巻きケーブル(MMCX端子採用着脱式)という点にも注目したい。

ヴァン・ヘイレン「暗黒の掟」

シングルカットされたアルバム冒頭のナンバー「ロックン・ロール・ベイビー」は、エディーによるフランジャー・エフェクトを駆使したヘヴィなカッティング・リズムで始まる。デヴィッドのヴォーカルもひたすらパワフルでワイルド。ベースとドラムが繰り出すタイトなビートに鼓舞されるように演奏が進行する。

HA-FW01の面目躍如たる印象は、そのビートを太く分厚く再現してくれることももちろんだが、ギターソロの切れ味がすこぶるシャープでエッジーなところだ。

おどろおどろしいイントロの5曲目「トラ! トラ!」から、急速調な王道的ヘヴィメタル・ナンバー「理由なき暴走」につながるメドレーは、とてもエキサイティング。

ツイン・バスドラムのビートがグイグイとリズムを先導していく展開で、エディーのギターがそれに呼応して縦横無尽に疾走する。デヴィッドの主旋律と高音域のコーラスとの重なりをHA-FW01はクリアーに分離して聴かせてくれる。実にスカッとする曲調で、屋外で聴けばきっと寒さも吹っ飛ぶことだろう。