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WOOD inner デザイナーインタビュー

WOOD inner/デザイナーインタビュー

"木の振動板"を搭載した「WOOD」のインナーイヤーヘッドホン。
年輪を重ねるように深化するプレミアヘッドホンのプロダクトデザイナーに、コンセプトやこだわりを伺いました。

JVCKENWOOD DESIGN
クリエイティブデザインスタジオ
プロジェクトリーダー 谷藤修士


—— 音質向上と極上のフィット感の新・ウッドインナー

商品コンセプトは?

商品コンセプトは"音質向上と極上のフィット感の新「WOOD inner」ラインアップ"でした。それを受けて、独自技術である"木"ならではの美しい響きを余すところなく体験して頂くため、フィット感を向上させることで、連綿と積み上げられた"WOOD"の系譜を深化させたいと考えました。

新しいCLASS-Sシリーズとして意識したところは?

飾り立てた美しさでなく、CLASS-Sのコンセプトである「丹念に磨き上げられた本物の上質」を目指しました。当社の独自技術"木"ならではの自然で美しい響きを心地よい装着感で楽しめるように、また、時代に流されない「本質や細部へのこだわり」を感じられるよう意識しました。

ウッドドーム振動版を搭載したWOODイヤホンは今回のモデルで4代目ですが、どのような思想で開発されましたか?

初代「HP-FX500」(2008年2月発売)から4代目となる今回のモデルでも「原音探究」という音作りに対する姿勢や、ウッドコーン(当社オーディオコンポ)で築いてきた「楽器でありたい」という音へのこだわりは常に変わらないものだと思います。一方でイヤホンという小さな筐体に凝縮してゆく技術は時代に合わせて深化してゆくものと考えています。

今回はヘッドホンを装着した時にも"木"の素材が見える工夫をしました。それが音響的に濁りのないクリアなサウンドを実現するウッドスタビライザーに活かされています。

—— より安定した装着感で高音質を楽しめる楽器のようなイヤホン

「WOOD inner」が目指したところは?

高音質を追求した素材や構造はどうしても重量として現れてしまうので、音質と装着性を両立する素材や構造をひとつひとつエンジニアと詰めながら形にしてゆきました。本体サイズの見直しはもとより、ケーブルの取り付け位置を見直すなど、イヤホンの重さを体の近くに集めることで「心地よい」装着性を目指しました。

より安定した装着感でハイレゾの高音質を楽しめるようこだわり、本体の口径や音筒の角度も耳孔に合うよう、何度も試作と調整を繰り返しました。

「楽器でありたい」という考え方から、仕上げは木管楽器を想起させる色でコーディネートし、中でも「WOOD 01 inner」はよりダークな色使いで上質感を追求しました。バンドタイプの「WOOD 01/02」の考え方を踏襲しながら"WOOD"の世界観との連続性にも配慮しています。

一番苦労したところはどこですか?

特に装着感の向上に注力しました。イヤホンそのものの高音質の追求は勿論、ハイレゾ音源の繊細なニュアンスを楽しむためにはより高い装着性・フィット感が必要と考えました。先行モデルと変えることと、変えないことのバランスをとるのがとても難しいと感じていましたが、製法や構造に加えて様々な工夫を積み上げることにより完成度を高めることができました。

お客様へメッセージをお願いします。

音楽のジャンルによらず、普遍的な音の良さを楽しめる商品です。"木"の自然で美しい響きとともに「WOOD inner」に愛着を持っていただけると幸いです。