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レッスンマスターで重ね録音にトライ for FLUTE

音楽練習を効率良く行なうために開発されたポータブルレコーダー、JVC「レッスンマスター」。過去に本誌で紹介したところ、豊富な機能と使いやすさにたくさんの読者の方から反響をいただいている。
今回話を聞いたのは、THE FLUTE126号にてレッスンマスターを初めて使用してくれた、Flute Ensemble FAME(ファーメ)の金田桃子さん。いまや練習では手放せないほど活用しているという彼女に、その魅力について聞いた。

THE FLUTE THE FLUTE vol.131
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―THE FLUTE126号の取材でRD-R2を使って、その後すぐに個人的に購入されたそうですね。

金田 はい。あの時に一度使っただけなのに欲しくなってしまって。

―購入を決めたきっかけは?

金田 色々な機能が付いているし、第一印象でRD-R2が欲しいと思った何よりの理由が、録った音をすぐに大きな音で聴けるところでした。当時持っていたレコーダーはイヤホンを付けないと音が聴けないものだったので、RD-R2の再生力はとても魅力的でしたね。

―RD-R2は、具体的にどんな場面で使っていますか?

金田 個人練習の時や、FAMEのアンサンブル練習で使っています。録ってすぐに、みんなで聴いて確認できるので重宝しています。今までも録音はしていましたが、その場で聴くということができないので各自持ち帰って確認していました。やっぱりその場で聴いたほうが効率がぐんと上がりますね。「ここがこうだったから、もう一回やってみよう」ってすぐにチェックできるので。
あと個人練習でも使っています。模範演奏をRD-R2に入れて、それをA-B区間リピート機能で繰り返し再生して、さらにスピードコントロール機能で再生速度を遅くして一緒に吹く。特に難しいパッセージの部分は、何かに合わせて吹いたほうが指がまわってくる気がします。そこから徐々にスピードを上げていきます。あとは聴き比べレッスン機能。模範演奏と自分の演奏の違いがダイレクトにわかるので、とても便利でした。
個人練習では、メトロノームとチューナーを使いますよね。レッスンマスターはメトロノーム、チューナー機能を使いながら録音ができるので便利です。
重ね録音をする時も、最初はテンポ感をつかむためにメトロノーム機能を使いながら録音していました。メトロノームがあればズレることがないので、それで慣れてきたらメトロノームなしで本番、という感じです。

RD-R2の重ね録音機能が欲しい

―金田さんが重ね録音機能を使って録った『風笛〜あすかのテーマ』を聴きましたが、とてもクオリティが高いですよね。重ね録音をやろうと思ったきっかけは?

金田 今回ちょうど『風笛』をFAMEのフルートカルテットでやりたいと思っていて、アレンジしたんです。ただ、楽譜に書き起こしただけでは音のバランスなどがどんな感じなのかわからない。そこでRD-R2の重ね録音機能を使って確認してみようと。

―音も綺麗に録れていますよね。

金田 レッスンマスターはもともと綺麗に録れるのですが、これはさらにリバーブ機能を使っています。この機能を使うとより綺麗に聞こえます。
実はレッスンマスターを持つ前から重ね録音をすること自体は好きだったんです。以前はMDに録って、それをスピーカーから流して、そこにまた重ねて録音して一人でアンサンブル気分を味わっていました。レッスンマスターが一台あれば非常にクリアな音で重ね録音ができるので、やっていてとても楽しいですね。今回の『風笛』は、下のパートから順番に録っていくのではなく、重ねる順番を考えてやっています。

金田流重ね録音術の解説イメージ

金田桃子 Momoko Kaneda
宇都宮市出身。宇都宮短期大学附属高等学校音楽科を経て、武蔵野音楽大学音楽学部器楽学科を卒業。
これまでにフルートを、さかはし矢波、佐伯隆夫、室内楽を井上久美子の各氏に師事。マーク・グローウェルズ氏のマスタークラスを受講。
現在、オーケストラ、室内楽を中心に活動中。Flute Emsemble FAMEメンバー、足利カンマーオーケスター団員


アンサンブルの練習に力強い味方登場 for FLUTE

JVC「レッスンマスター」は楽器奏者にうれしい機能満載の音楽練習用ポータブルレコーダーだ。特にフルートをはじめとした管楽器プレイヤーにとっては、レッスンやリハーサルなど様々な場面で重宝すること請け合い。今回は音楽大学を卒業したての若手プレイヤーで結成したフルートアンサンブルFAME のリハーサル現場にお邪魔して、実際に「レッスンマスター」を練習に活用してもらった。

THE FLUTE THE FLUTE vol.126
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Flute Ensemble FAME

オバこと
大場央子さん

マユコこと
濱崎万由子さん

モッチャンこと
金田桃子さん

金田 私たちは武蔵野音楽大学を昨年卒業したばかりの同級生同士で組んでいるフルートアンサンブルFAMEです。FAMEとはイタリア語で“空腹”を意味する言葉なんですが、私たちってフルートの清楚なイメージとは程遠い感じで、いつも「お腹すいた」って言いながら食べ物の話ばかりしているので、こんな名前にしました(笑)。

大場 そこから転じて常にハングリー精神を持ち続けようという意味も込めています。

濱崎 いまバッハの『「フーガの技法」より第1番』を練習しているのですが、このレッスンマスターを使った良い練習法は何かないかと楽しみにしてきました。

―では、まずその原曲を事前にこのレッスンマスターRD-R2に入れてきたので聴いてもらいましょう。

チューナー、メトロノーム機能

金田 小さいのに大きな音が出るんですね。音質もきれいです。ということはチューナーやメトロノームの機能もついているそうですが、その音量の幅も大きいのでしょうか。

―それでは、早速チューナーを使ってみてください。基準音を流してみましょう。

金田 私が普段使っているチューナーとは全然音量が違いますね。これならアンサンブルの全員で一度にチューナーに合わせられるかな。普通のチューナーだと音が埋もれてしまって聞こえないんです。

―では、試しに皆さんで合わせてみてください。これが最大音量です。

大場 まったくチューナーの音が埋もれないですね。むしろ大き過ぎるくらい。これならもっと大きい編成の例えば吹奏楽などでも充分に使えますね。音量は細かく調整できるんですか?

―30段階で切り替えられます。音程もAだけでなく全部の音が選べます。

大場 すごいですね。小さいチューナーだと音量の切り替えが3段階くらいしかなかったりしますよね。

―次にメトロノームの音を流してみます。

金田 メトロノームをかけながら練習することもあるのですが、やっぱりアンサンブルだと埋もれてしまって聞こえなくなるけど、これなら大丈夫ですね。


スピードコントロール、キーコントロール機能

―続いて再生する時に音程は変えずに再生速度だけ変えることができるスピードコントロール機能です。

金田 これは譜面をおこす時などに便利ですね。CDの音源を聴いて音をとる時に、遅くすれば聴き取りやすい。

―また、スピードはそのままにキーだけを変えるキーコントロール機能もあります。

濱崎 おー、移調したらどんなイメージになるか、これならすぐに分かりますね。例えばJ-POPの曲とか他の楽器の曲などを演奏したいと思った時に便利です。

カレンダー機能

―そして、録音したものを後日また聴きたいと思った時に一発で検索できるカレンダー機能というのもついています。ディスプレイ表示されるカレンダーの日付から探すので簡単です。

大場 私がいま使っているレコーダーも日付は保存されるのですが、それを探すのは意外に大変。これなら判りやすいですね。

濱崎 練習をはじめたばかりの頃から現在で、どれくらい上達しているかが確認できますね。自分の成長記録のような(笑)。

カウントダウン録音、A-B 区間リピート聴き比べレッスン機能

―では、今度はバッハの曲を実際に皆さんに演奏して録音してもらいましょう。

濱崎 きれいに録れていますね。音質もバランスもいいし細かい音も拾っていてマイクの感度もすごくいいんですね。

大場 録音した演奏をその場ですぐ全員でチェックできるのも嬉しい。いま使っているレコーダーだとイヤホンで一人ずつ聴いたり、次回までの宿題として持ち帰って聴いたりしていたので、これを使えば練習の効率アップになりますね!

金田 私たち音大を卒業したばかりなのでコンクールを受けたりする機会も多いんですよ。テープ審査に応募する時にこのレコーダーを使うといいですね。音質もいいから通りやすいかも(笑)。

―カウントダウン録音機能もついています。これはカメラのセルフタイマーと同じ仕組みで、スイッチを押して4秒後に録音が開始されるという機能です。

大場 それは便利ですね。これまでのレコーダーにはなかな かついていなかった機能じゃないですか?

―そうですね。さらにレッスンマスター独自の機能としてA-B 区間リピートというものもあります。起点と終点を設定すると、その区間だけをリピート再生してくれます。

金田 これも使える機能ですね。私はCDを聴いてコピーす ることをよくやるのですが、何度も繰り返し再生するのにパソコンのマウスを動かして操作するのは意外と面倒なので、この機能はとても重宝しますね。

重ね録音

― 次に重ね録音機能を説明します。RD-R2とXA-LM3では最大10回までの多重録音ができます。

濱崎 ひとりアンサンブルができますね。あとピアノの伴奏の人がいない時でも、これに演奏を入れておいてもらえば一人でも練習できます。

―では、実際に録音してもらいましょうか。

金田 じゃあ、先に他のメンバーに伴奏を吹いて録音してもらって、後から私がリードパートを入れたいと思います。

―再生を聴いてみましょう。

大場 おー、別々に録ったとは思えないですね。バランスもいいし違和感がまったくありません。一緒に演奏しているみたい。

濱崎 10回重ねられるということは、ひとり十重奏までできますね(笑)。これって例えば2回目に間違ってしまった時に、前の録音は残っているんですか?

―残っています。一回ずつ別々のファイルで保存されるので、間違えたら前の演奏に戻ればいいわけです。

大場 じゃあ、私はひとり多重録音をやってみたい。『ふるさと』の4パートを一人で吹いてみます。

―では、これも再生を聴いてみましょう。

大場 あー、すごい。面白いですね。全部自分の音だ。
金田 本当に。全部オバだ。吹き方とか。
濱崎 オバカルテットいいじゃん。
金田 どのカルテットより息が合ってるよ(笑)!


大場 ボタンがたくさんあって覚えるのは大変そうだけど、機能を使いこなせたらかなり役に立ちますね。

金田 逆にボタンがたくさんあるほうが使いやすいんじゃないですか? ボタンが少ないと操作が複雑になりますよね。それにこのレッスンマスターはボタンの機能がちゃんと日本語で書いてあるから何となく勘でやっても上手くいきそう。

濱崎 大きなスピーカーがついているRD-R2がアンサンブルで1台あって、コンパクトなXA-LM1やXA-LM3を個人で持っているといいですね!


レッスンマスターで一歩進んだ練習を for FLUTE

今回紹介する「レッスンマスター」は、プレイヤーの立場に立ってつくられた、楽器奏者のための音楽練習用ポータブルレコーダーだ。
フルート奏者の皆さんに自信を持っておすすめしたいこの機種。今回はシエナ・ウインド・オーケストラで活躍する西田紀子さん、金野紗綾香さんのモニター経験をレポートしよう。

THE FLUTE THE FLUTE vol.123
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コンパクトサイズで軽いチューナー、メトロノーム機能 その他の機能
ちょっとしたアレンジを確認したい時にも役立つ

西田 これだけの機能がひとつにまとまって いるのが、とても魅力的です。未来が広がるというか、いつも持ち歩きたいなと思いますね。チューナーとメトロノームは常に持ち歩かざるを得ないので、これがあれば本当に負担が減ると思います。重ね録音も、「このアレンジどうかな?」とかちょっと確かめたい時にも役に立つと思います。あとカレンダー機能はうれしい。録音したけどどこにいったのかわからなくなってしまうことがあるので、日付で思い出せるのは助かります。

練習に必要なものがこれひとつあれば済む

金野 いろんな機能が入っているのに、とても軽いのがうれしいです。今までレコーダー、チューナー、メトロノームと持ち歩いていたのがこれひとつで済むだけでなく、パソコンから音源を取り入れたり重ね録音もできるので、使える幅が広いなぁと思います。聴き比べ機能も、私は今はiPodとレコーダーを交互に聴いていたのが、1台でできるようになるのは魅力的ですよね。自分の演奏のどこがいけないのかを理解するということは、上達において重要なことですから。これはぜひ周りの人にオススメしたいですね。


レッスンマスターとは、フルート上達のために必要な機能が詰まったレコーダーだ。