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業務用 D-ILA プロジェクター「DLA-SH4K」

2007年11月19日 報道発表

世界最高解像度※1、約1000万画素(4096×2400画素)の超高精細・大画面映像を実現
業務用 D-ILA プロジェクター「DLA-SH4K」
~フルハイビジョンの4倍以上の超高解像度を実現する、
新開発「1.27型4K2K D-ILAデバイス」を搭載~



D-ILA

業務用 D-ILAプロジェクター「DLA-SH4K」


 日本ビクター(株)は、2007年6月に技術発表した「1.27型4K2K(水平4096×垂直2400画素)D-ILA(Direct-drive Image Light Amplifier)デバイス」を搭載し、フルハイビジョンの4倍を超える約1000万画素の超高解像度を実現した世界最高※1画素数の業務用プロジェクター「DLA-SH4K」を発売します。 
 当社は、本機を業務用トップエンドプロジェクター市場に向け、提案・拡販していきます。


品名 型名 希望小売価格
(税込)
発売時期
D-ILA プロジェクター DLA-SH4K オープン価格 2008年1月下旬

※1…市販品プロジェクターとして、約1000万画素(4096×2400画素)の解像度を実現。2007年11月19日現在、当社調べ。


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主な特長

1.世界最高解像度※1(水平4096×垂直2400画素)による、超高精細な大画面映像を実現

 新開発の「1.27型 4K2K D-ILAデバイス」を搭載。当社独自のプロジェクター用高精細反射型デバイスD-ILA(Direct-drive Image Light Amplifier)を更に進化させ、4K2K(水平4096×垂直2400画素)に対応。フルハイビジョンの4倍を超える約1000万画素の超高解像度を実現しました。

<「1.27型 4K2K(水平4096×垂直2400画素)D-ILAデバイス」および「超高解像度4096×2400」の解像度比較イメージ>


 この高解像度化により、複数のフルハイビジョンレベルの映像を、“解像度を損なうことなく”そのまま表示でき、多地点会議やプレゼンテーションをはじめとした「マルチ画面」使用時に威力を発揮します。


2.大幅な小型・軽量化の実現と、積み重ね可能なデザイン採用による高い設置性

 「1.27型 4K2K D-ILAデバイス」採用によるD-ILAデバイスの小型化により、従来の同クラスプロジェクター体積の約65%(当社比)、質量も約半分の59kg(当社比。レンズ質量含む)とし、大幅な小型・軽量化に成功しました※2
 また、本体形状は“積み重ねて設置”が可能なデザインを採用し、3Dなどの特殊用途においても“高い設置性と省スペース化”を実現しました。

※2…当社、従来機(1.7型 D-ILAデバイス搭載機)との比較による。


3.高コントラスト比10000:1によるリアルな黒を実現

 新開発のD-ILAデバイスは、画素間の平坦化により配向の乱れを低減するとともに、新配向技術の採用により散乱・回析光を減少させます。
 また光学エンジンには、入射する光の角度による特性変化を抑え、“高い偏光精度”を実現する「WireGrid(無機系反射型 偏光板)」を採用。投写レンズへの光漏れを極限まで抑えることにより、“高コントラスト比10000:1(ネイティブ) ”を実現し、リアルな黒再現を可能にしました。
 この技術は民生用D-ILAプロジェクター「DLA-HD1」や「DLA-HD100」にも採用しており、その暗部の豊かな表現力が高い評価を得ています。

ワイヤーグリッドの操作


4.フルハイビジョン解像度のマルチスクリーン表示(2画面・4画面モード)に対応
さまざまな入力信号に対応可能な「DVI-Dインターフェース」を入力4系統搭載

 DVI(Dual-Link)入力端子を4系統搭載し、PCからの多種多様な入力信号に対応可能です。単画面はもちろん、マルチスクリーン表示(2画面・4画面モード)に対応し、フルハイビジョン解像度の映像を4画面同時に表示することが可能です。監視ルームや制御ルームなど、大画面・高精細映像による多様なシーンに対応します。

マルチスクリーン表示イメージ


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企画意図

 当社は1996年よりハイビジョン解像度を超える超高解像度映像システムの開発に着手し、2000年秋に786万画素(水平3840×垂直2048画素)の「初期4K2K D-ILAデバイス」を開発、2001年3月より研究目的のユーザーに、本デバイスを搭載したプロジェクターの供給を開始しました。その後2004年9月には「1.7型 4K2K D-ILAデバイス」を搭載した「4K2K D-ILAプロジェクター」を開発し、愛知万博(2005年)「スーパーハイビジョンシアター(NHKが開発し、出展)」600型上映用プロジェクターとして採用されるなど、超高解像度映像への取り組みに貢献してきました。
 近年、フルハイビジョン映像の一般への普及・浸透が進み、プレゼンテーション、コントロールルームやCADウォールなどの業務用アプリケーションに対しても、より高精細映像へのニーズが高まっています。当社は、このようなニーズに対応しつつ、より身近な4K2Kを目指し“更なる高画質化と小型軽量化の両立”および“低価格化の実現”に向け研究開発に取り組んできました。
 そして、2007年6月には独自開発の高精細反射型デバイス“D-ILA”の新ラインアップとして、フルハイビジョンの4倍を超える約1000万画素の超高解像度を世界最小※1サイズで実現した「1.27型 4K2K DILAデバイス」を新開発し、今回、この新デバイスを初めて搭載する新4K2Kプロジェクター「DLA-SH4K」
を商品化しました。当社は、この世界最高解像度※1(水平4096×垂直2400画素)のプロジェクターをトップエンドプロジェクター市場に提案し、21世紀の大画面高精細映像文化の向上に貢献していきます。

 なお2007年11月20日から22日まで、幕張メッセ(日本コンベンションセンター)で開催される「国際放送機器展(Inter BEE 2007)」のアストロデザイン株式会社ブース(4Kシアター)にて、本機「DLA-SH4K」が出品され、その超高精細・高画質映像を迫力の大画面で体験できます。


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その他の特長

  • 一般的な100V電源に対応し、1.5kW未満の省電力を実現。装置への供給電源の施工を容易にしました。
  • 投射画面を垂直(±50%)、水平(±25%)移動できる「レンズシフト機構」により、レイアウトの自由度が拡がります。
  • 本体はチルト方向「+90°」までの角度で設置が可能。投射スクリーンの設置場所が、より自由に設計可能です。
  • 光学系の色ズレを1/10画素単位で細かく調整できる「コンバージェンス調整機能」を搭載。電気的な方法では1画素単位でしかできなかった調整が、メカニカルな方法の採用により、微細な調整が可能です。
  • Crosshatch、Color Barsなど、6種類のテストパターンを内蔵。外部に信号源を用意せずに、画像調整が可能です。
  • ランプ電力は825~700Wの範囲で調整可能。複数プロジェクターの輝度合わせが容易です。
  • 3種類のガンマテーブルを内蔵。映像に合わせた階調表現が可能です。
  • イーサネット対応により、PCのWebブラウザーから調整・設定が可能、特別なソフトウェアは必要ありません。遠隔操作はもちろん、ネットワーク化することにより複数台のプロジェクターが一台のPCから調整・設定が可能で、高い運用性を実現します。
  • E-mail機能によりランプ交換時間、エラー情報などの自動送信が可能。保守性を高めます。
  • USBメモリーによる本機の設定情報保存やロードが可能。メンテナンス性を向上しました。

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主な仕様

表示デバイス
1.27 型D-ILA デバイス× 3
解像度
4096 × 2400 (4K2K)
光源ランプ
825W キセノンランプ
輝度
3500lm
コントラスト
10000:1
レンズ
1.22 倍電動ズーム・フォーカスレンズ
レンズシフト
垂直± 50%、水平± 25%
投影サイズ
80 型~ 330 型
入力端子
DVI-D (Dual Link)× 4 12bit対応
対応入力信号
4096 × 2400、4096 × 2160、3840 × 2400、1920 × 1080 他
制御インターフェース
イーサーネット、RS-232C、USB
電源
AC100 ~ 120V、200 ~ 240V
消費電力
1500W 未満
本体寸法
(W) 660×(H) 392×(D) 827 mm
本体質量
59kg (レンズを含む)

※ PC信号はデジタル信号のみ入力可能です。アナログPC信号には対応していません。


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関連情報

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[2007年11月19日]