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「IF-2D3D1」

2010年1月5日 報道発表

2D映像を3D立体映像にリアルタイムで自動変換
業務用3Dイメージプロセッサ「IF-2D3D1」を発売
~3D撮影/編集サポート機能も搭載し、3Dコンテンツ制作の大幅な効率アップを実現~
~3D映画上映機器世界 No.1シェアを持つリアルディー社との技術提携第一弾商品~



<3Dイメージプロセッサ IF-2D3D1>


 ビクター・JVCは、独自開発のアルゴリズムにより、通常の2D映像を臨場感あふれる3D立体映像にリアルタイムで変換する「2D-3Dコンバーター」機能と、3D映像の撮影や編集作業を強力にサポートする「LRミキサー」機能、「3Dカメラ調整補助」機能を搭載した業務用3Dイメージプロセッサ「IF-2D3D1」を2010年2月より発売します。当社は、2010年1月7日~9日に米国ラスベガスで開催される「2010 International CES」に本機を出展し、そのメリットを活かした3Dソリューションを提案します。
 なお、本機は3D映画上映機器世界 No.1シェアを持つリアルディー社との技術提携第一弾商品です(詳細はJVC・ケンウッド・ホールディングスの2009年12月24日発行リリースご参照)。


品名
型名
希望小売価格
(税込)
発売時期
3Dイメージプロセッサ
IF-2D3D1
オープン価格
2010年2月下旬


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特長の概要

※詳細は[技術資料]参照


1.リアルタイム「2D-3Dコンバーター」機能

当社独自のアルゴリズムにより、既存の2D映像を3D立体映像にリアルタイムで変換します。


2.「LRミキサー」機能

3D撮影や編集の際、L/R(左目用、右目用) 2つの映像信号を3Dモニターに表示するための 3Dミックスフォーマットに変換して出力します。


3.「3Dカメラ調整補助」機能

L/R 2台で構成される3Dカメラの調整補助機能を搭載し、制作作業を効率化できます。


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企画意図

 急速に関心が高まっている3Dビジネス成功の鍵となるのは3D映像コンテンツの普及拡大ですが、新規の3D映像制作には膨大な手間と費用が必要となります。その解決策のひとつとして、豊富に存在する既存の2D映像を3Dに変換して活用することが期待されていますが、これには、現状、かなりの工数がかかるため、その効率化・低コスト化が映像制作現場で強く求められています。
 そこで当社は、独自に開発したアルゴリズムを用いることで、これまでより簡単かつ低コストで2D映像の3D化を実現することを目的に本機を企画しました。
 本機の「2D-3Dコンバーター」機能を使えば、2D映像を入力するだけで、簡単かつリアルタイムに3D映像信号出力が得られるため、映像制作現場に限らず、幅広い業種において3Dの臨場感を活かした新しいビジネスを創造するとともに、3Dコンテンツの普及拡大に貢献できるものと確信します。さらに本機には「LRミキサー」や「3Dカメラ調整補助」機能など3D撮影・編集の効率化機能も搭載し、新規の3D映像制作も強力にサポートします。
 なお、今後当社は、本機搭載の各種技術を活用し、搭載機器の販売だけでなく、IPライセンスや、当社グループの映像制作会社である(株)ビデオテックでの3D映像及び2D-3D変換映像の受託制作など、さまざまな3Dソリューションを展開していく計画です。


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技術資料

3Dイメージプロセッサ「IF-2D3D1」主な特長


1.リアルタイム 「2D-3Dコンバーター」機能

当社オリジナルのアルゴリズムにより、既存の2D映像を3D立体映像にリアルタイムで変換します。


(1)出力したい3Dミックスフォーマットの種類が選択できるため、様々なシステム用途に対応できます。

<対応3Dミックスフォーマット>

Line-by-Line
Side-by-Side
Above-Below
Checkerboard

(2)3Dに変換した映像は3Dモニター上で表示できる他、L/Rの独立したHDSDI 出力を装備するため3D映像制作のワークフローを組むことができます。
※搭載端子は [主な仕様] ご参照

(3)入力端子は、放送局等で標準に使われているHDSDIに加え、HDMI端子も装備するため、様々な設置環境で「2D-3D変換」が可能です。 
※搭載端子は [主な仕様] ご参照

(4)「PARALLAX」(視差量調整)と「INTENSITY」 (立体感の強さ)の調整機能を装備し、出来上がりの3D映像をカスタマイズできます。

<PARALLAX 調整イメージ>

Level 2 (弱め)
Level 10 (強く)

<INTENSITY調整イメージ>

Level 2 (弱め)
Level 10 (強く)

2.「LRミキサー」機能

3D立体撮影や編集にて、L/R 2つの信号を、3Dモニターに表示するための、3Dミックスフォーマットに変換して出力します。


3.「3Dカメラ調整補助」機能

3D撮影用の2台のカメラのセットアップ補助機能により、制作作業を効率化します。


(1) L/Rの映像信号比較が可能な波形モニター機能を搭載 (WAVE FORM/VECTOR)。 
L/R各入力の波形を個別に表示したり、並べて表示したりできます。 また、画面上の表示位置を4ヶ所から選択できます。

WAVE FORM表示のイメージ
VECTOR表示のイメージ

(2)画面を任意の位置で区切り、左側にL、右側にRの映像を等倍表示する「SPLIT」機能を搭載。
L/R両カメラ間のフォーカスや輝度レベル、ホワイトバランス合わせなど確認・調整作業を容易にします。

<SPLIT表示イメージ>

L-CHの映像 R-CHの映像


(3)L/R 2台のカメラの様々な設置条件に対応できる「ROTATION」機能を搭載。
たとえば、1台のカメラを上下逆さまに設置する必要がある場合にも、片チャンネルの映像を反転できます。両チャンネルの信号は、同期したタイミングで出力されます。

<右CHのカメラを上下逆さまに設置した例>

ROTATION “OFF” を“ON”にしたイメージ
ROTATION “OFF”                             SDI-R ROTATION “ON”


(4)外部同期を持たないカメラでも、2台の同期あわせが可能なHDSDI「フレームシンクロナイザー」機能を搭載。
※タイムベースを修正するものではありません


(5)Line-by-Line、Side-by-Side、Above-Below、Checkerboardの3Dミックスフォーマットに対応する他、3Dクリエーターからの声に応え、3Dメガネを外した状態でもL/R各映像の視差を確認しやすいように、「アナグリフモード」(赤青表示)と、「LRシーケンシャルモード」(L/Rを0.5秒間隔で交互に表示)を搭載。さまざまな表示での編集作業が可能です。

アナグリフモードの表示イメージ

LRシーケンシャルモードの表示イメージ


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主な仕様

型名
IF-2D3D1
商品名 3Dイメージプロセッサ
入力端子 HDSDI x2, HDMI (Ver.1.3) x1
出力端子

HSDSI(リクロックアウト) x2,
HD-SDI L/R出力(又は 3Dモニタリング出力) x2,
HDMI (Ver.1.3) x1

リモート端子
RS-232C D-sub 9ピン x1
出力機能 3D変換結果を左右それぞれHDSDIで出力
同時にHDMIから各種3Dフォーマットでモニター出力 
(3D/単画 切り換え可)
対応3Dモニタリングフォーマット Line-by-Line, Side-by-Side, Above-Below, Checkerboard
調整機能

・2D-3Dコンバーターの機能
PARALLAX、INTENSITY、PARALLAX + ANAGLYPH、
INTENSITY + ANAGLYPH、PARALLAX + LR SEQUENTIAL、
INTENSITY + LR SEQUENTIAL から選択可
・LRミキサーの機能
SPLIT MODE、ANAGLYPH MODE、LR SEQUENTIAL MODE

SCOPE機能
(LRミキサーの機能)

・表示形式
PARALLEL WAVE FORM、PARALLEL VECTOR SCOPE、IN1 WAVE FORM、IN1 VECTOR SCOPE、IN2 WAVE FORM、IN2 VECTOR SCOPE、BALANCE WAVE FORM、BALANCE VECTOR SCOPE から選択可
・設定可能項目
SCOPE POSITION、SCOPE FILTER、GAIN調整

その他機能

・LRミキサーの機能
ROTATE、FRAME SYNCHRONIZER

質量(本体)
2.9 kg
外形寸法(本体)WxHxD 430 x 49 x 242 mm (突起部を含む)
電源電圧
AC 100V 50/60Hz
消費電力 約10W
付属品 パワーコードホルダー x1、ラックマウントブラケット x1組


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入出力フォーマット

○:Yes LbL:Line‐by-Line SbS:Side-by-Side AB:Above-Below※1 CB:Ceckerboard

TD>
Input Functions Output
2D to 3D
Converter
3D
LR Mixer
3D Mixed Formats HDSDI HDMI
LbL SbS AB※1 CB MIX Individual※1 MIX Individual※1
HD-SDI
Stereo4:2:2

(for LR Mixed)
1080 60p  
50p  
30p  
25p  
24p  
60i      
50i      
720 60p  
50p  
HD-SDI
Stereo4:2:2

(for2D-3D
Conversion)
1080 60p  
50p  
30p  
25p  
24p  
60i      
50i      
720 60p  
50p  
HDMI Video 1080 60p   ※2 ※2
50p   ※2 ※2
30p   ※2 ※2
25p   ※2 ※2
24p   ※2 ※2
60i       ※2 ※2
50i       ※2 ※2
720 60p   ※2 ※2
50p   ※2 ※2
HDMI PC WUXGA (1920×1200)※3          
UXGA@60 (1600×1200)※4          
WSXGA+@60 (1680×1050)※4        
SXGA@60 (1280×1024)※4        
WXGA@60 (1280×768)※4        
XGA@60 (1024×768)※4        
SVGA@60 (800×600)※4        
WVGA@60 (852×480)        
VGA@60 (640×480)※5        

※1: “Above Below” はSDI OUT、またはHDMI OUT に“MIX” を設定している場合のみ可。
※2: HDCP で保護されたコンテンツは出力されません。
※3: VESA CVT RB のみに対応。
※4: VESA。
※5: VESA 規格準拠。


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[2010年01月05日]