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「VD-R47FSM」

2011年7月21日 報道発表


30年以上※1長期保存が可能で、高い記録品質が特長のフラッグシップモデル

デ-タ用DVD-Rディスク(追記型)
「VD-R47FSM」(Archives PRO) を発売


■独自技術で国内生産し、徹底した品質管理により、さらなる高品質・高耐久性を実現
■ビクターアドバンストメディア(株)直営のWeb通販サイト※2にて限定販売





DVD disc Recordable 16X

「VD-R47FSM」



 ビクターアドバンストメディア(株)は、当社の光記録技術を結集し、記録品質に優れ、記録されたデータを30年以上※1もの長期にわたり保存可能なアーカイバル・グレード(Archival grade)※3に相当するデータ用DVD-Rディスク「VD-R47FSM」(愛称:Archives PRO=アーカイヴズプロ)を製品化しました。本製品は従来の当社DVD-Rディスク製品(以下、当社従来製品)のなかで最も厳しい基準で品質管理が行なわれており、当社の考える最上級の品質と性能を備えたフラッグシップモデルとして、本日より、当社直営のWeb通販サイト※2「ビクターメディアショップ」限定で発売します。
 当社は長年の記録メディア製造で培った独自の技術を持ち、本製品に対しても展開しています。また、日本国内における一貫生産に加え、当社従来製品よりもさらに厳格な基準のもとで品質管理・検査を実施することで、格段の高品質と長期保存性能を実現しています。「かけがえのない貴重なデータを長期間、安全かつ確実に保存したい」というユーザーに自信を持っておすすめします。

※1:「特定非営利活動(NPO)法人 アーカイヴディスクテストセンター」による試験により、記録されたデータの保存期間が30年以上(推定)と認定されました。同法人では、国際標準規格「ISO/IEC 10995」による光ディスク寿命推定試験および結果の判定を行なっています。
(同法人のホームページURL :http://n-adtc.org/)
※2:当社直営のインターネットWeb通販サイトとして、2011年2月25日に開設しました。
(同ホームページURL :http://shop.victor-media.co.jp/)
※3:一般に、30年以上の長期保存が可能と推定されるDVD-Rなどの記録型光ディスクは「アーカイバル・グレード」と呼称されます。


品名
型名
内容
愛称
記憶
容量
記録
速度

レーベル
仕様

記録面
仕様

ケース
仕様
当社
Webショップ
販売価格
(税込)
発売日
データ用
DVD-R
ディスク
VD-
R47FSM
単品
Archives
PRO
4.7
GB
1~8
倍速
セラミック
ホワイト
ハード
コート
厚さ
10mm、
ジュエル
ケース
600円
7月
21日


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主な特長

1.当社の光記録技術を結集、国際標準規格「ISO/IEC10995」の試験により、推定寿命30年以上※1と認定

「VD-R47FSM」

本製品は「長期保存」を実現するため、当社の光記録技術を結集して開発し、製品化したもので、2008年に国際標準規格「ISO/IEC10995」にて定められた「光ディスク寿命推定試験」において、寿命30年以上※1と推定されるDVD-Rディスクに認定されました。


2.国内一貫生産と厳しい品質管理により、当社DVD-Rディスク製品のフラッグシップモデルが誕生

当社は、日本国内での一貫生産と厳格な品質管理により、高品質・高性能なDVD-Rディスク製品を長年生産してきました。本製品は、そのような国内生産に加えてさらに厳しい検査基準を適用※4し、品質と耐久性を厳しく管理することで、当社の考える最上級の高品質を備えるディスクのフラッグシップモデルが誕生しました。

※4 :本製品では、当社の従来製品よりもさらに厳格な品質管理基準を適用しています。また、製品個々の品質が一定の高品位であることを慎重に確認するため、当社従来製品よりも検査頻度を高く設定しています。しかも、生産ロットごとに耐環境テスト(加速試験)を実施し、耐久性ならびに信頼性がアーカイバル・グレード(長期保存用)として十分な水準であることを確認しています。


3.光反射層に新開発の銀合金を採用し、長期間保存時の光反射率の低下を抑制

長期保存時でも金属粒子が変化しにくい新開発の銀合金を反射層に用いることで、経時変化による光反射率の低下を抑え、長期にわたり安定した再生を可能にしています。


4.記録面は、「キズ、汚れ、ホコリ」に強いハードコート仕様で、記録内容を安全・確実に保存

当社独自開発の高性能ハードコートにより、記録面には、正確な録画・再生の妨げになるキズやホコリ、汚れがつきにくく、大切な記録内容を安全・確実に保存できます。

1) ハードコートなしのDVDに比べてキズのつきにくさは200倍以上(当社従来製品比)。

2) 表面の潤滑性を最適化し、指紋などの油分を含む汚れもつきにくく(当社従来製品比約7分の1)、ついた汚れも落としやすい。

3) 帯電防止効果が高く、静電気の発生を抑え、ホコリがつきにくい(帯電した静電気の減衰時間は当社従来製品比約1,000分の1)。


5.光沢のあるセラミックホワイトのレーベル面※5

< ディスクレーベル >

光沢感があり、明るい印象のセラミックホワイト(白色)のレーベル面※5を採用しています。

※5 :油性のフェルトペンで記入できます。インクジェットプリンターによる印刷には非対応です。


6.当社、直営のWeb通販サイト※2 「ビクターメディアショップ」にて限定販売

本製品の特長をユーザーに十分にご理解いただいてからご購入いただくために、当社のホームページに製品ご紹介ページへのリンクを用意しました。本製品は、当社のインターネット・ショッピングサイト「ビクターメディアショップ」にて限定販売します。

※2:当社直営のインターネットWeb通販サイトとして、2011年2月25日に開設しました。
(同ホームページURL :http://shop.victor-media.co.jp/)


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企画意図

 現在、記録型光ディスク(CD-RやDVD-Rなど)は、比較的大きな容量のデータを安価かつ手軽に記録するのに便利な記録メディアとして世界的規模で普及しています。国内市場では、記録型DVDディスクは2000年頃から普及が始まり、本格的な普及が進むにつれて、製品価格の低下とともに品質低下の傾向も見られるようになり、重要なデータや保存すべきデータは「どの様なディスクに記録すべきか」とのユーザーからのお問い合わせが多数寄せられるようになりました。また、一定期間の保管が必要とされる文書、データや行政機関などへの提出が義務付けられた公文書などを電子データとして記録メディアに確実に保存することへのニーズも増大し、記録型光ディスクに記録されたデータの寿命を推定する方法について各機関(行政機関、記録メディア業界など)で検討が行なわれてきました。そのような中、記録型光ディスクの寿命として、記録されたデータが再生可能な期間を推定するため、2008年に「光ディスク寿命推定試験」を規定した国際標準規格「ISO/IEC10995」が制定されました。
 そこで当社は、記録メディアの供給メーカーとして、より安全かつ確実な記録型光ディスクを提供することを社会的責務としてとらえ、保管・提出義務のあるような重要なデータをより確実に保存したいというニーズに応えるため、耐環境特性(耐久性、信頼性)が高く、長期間にわたり安定した再生が可能な製品の開発に取り組み、前述の試験にて“寿命30年以上※1”と認定されるDVD-R ディスク製品の生産を実現しました。
 本製品は、公文書のような重要文書・データの安全・確実な長期保存はもとより、例えば、高度な撮影技術を持つデジタルカメラユーザーが大切な作品を同様に保存するようなニーズにもお応えします。


※1:「特定非営利活動(NPO)法人 アーカイヴディスクテストセンター」による試験により、記録されたデータの保存期間が30年以上(推定)と認定されました。同法人では、国際標準規格「ISO/IEC 10995」による光ディスク寿命推定試験および結果の判定を行なっています。


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特性表

 型名
「VD-R47FSM」
 品名 データ用DVD-R ディスク( 「DVD-R Ver.2.0/8X規格」準拠)
 愛称 「Archives PRO」 (アーカイヴズプロ)
 内容 単品
 ケース仕様 厚さ10mm、ジュエルケース
 レーベル面 セラミックホワイト(白色)※5
 記録形式 追記型(1回記録型)
 外径 120mm
 内径 15mm
 厚み 1.2mm
 基板材料 ポリカーボネート
 記録材料 有機色素記録材
 記憶容量 4.7GB
 記録速度 1 ~ 8 倍速
 原産国 日本


※5 :油性のフェルトペンで記入できます。インクジェットプリンターによる印刷には非対応です。

* 愛称の「Archives PRO」(アーカイヴズ プロ)について
 「Archives」には公共団体の機関または公務員が職務上作成した文書である「公文書」、あるいはその保管場所である「公文書館」などの意味があります。さらに、様々な資料や情報などを「デジタルデータ化して、集め、保存し、管理し、公開する」しくみやその作業は「デジタルアーカイヴ」とも呼ばれています。あらゆる情報がデジタルデータとなって氾濫する現代において、データを確実に保存する=「デジタルアーカイヴ」への要求と期待は急速な高まりを見せています。
 本製品はこうした時代の声に応え、貴重な情報をデジタルのまま確実に保存し、後世に伝えていくという、記録型光ディスクの持つ究極の使命を表現するために「Archives」という単語を本製品名に採用いたしました。
 また、「PRO」は記録型光ディスクの中でも業務用途の要求レベルにも応えられるような高品質な製品設計の理念を表現しています。


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ビクターアドバンストメディア株式会社概要

本社:
東京都中央区銀座 6-13-16 銀座ウォールビル12F

代表者: 
代表取締役社長  岡松 広喜

事業内容: 
ビクター・JVCブランドの記録メディア(テープ、光ディスク)の開発・製造・販売および関連事業

設立年月日: 
2008年7月1日

* ビクターアドバンストメディア(株)は、太陽誘電(株)および日本ビクター(株)出資の合弁会社です。


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技術資料

1.「Archives PRO」は推定寿命30年以上※1と認定された長期保存用「アーカイバル・グレード」ディスク

 < 光ディスク寿命推定試験認定マーク >
(サンプル)

 本製品「Archives PRO」は「特定非営利活動(NPO)法人 アーカイヴディスクテストセンター(略称、ADTC-N)」※6により、推定寿命が30年以上であると認定されています。記録型光ディスクの寿命、すなわち記録データの保存(再生)が可能※7な期間の推定方法を確立させるために、2008年に国際標準規格「ISO/IEC10995」において「光ディスク寿命推定試験」が制定されました。この試験では、通常の保管環境よりも厳しい一定の環境(高温度かつ高湿度な環境)で記録型光ディスクを一定時間保管し、その保管前後における基本性能の変化を調査するという加速試験を行ない、その結果をもとにその寿命(保存性能)を推定します。
 当社は、この試験を前述のADTC-Nに依頼し、同法人から推定寿命30年以上と認定され、その認定マークを製品に表示しています。


< 光ディスク寿命推定試験概念図 >

※1:「特定非営利活動(NPO)法人 アーカイヴディスクテストセンター」による試験により、記録されたデータの保存期間が30年以上(推定)と認定されました。同法人では、国際標準規格「ISO/IEC 10995」による光ディスク寿命推定試験および結果の判定を行なっています。
※6 :「NPO法人 アーカイヴディスクテストセンター」のホームページ: http://n-adtc.org/
※7 :記録型光ディスクの記録再生システムでは、強力なエラー訂正機能がありますが、エラーが一定値を超えるとエラーを訂正しきれず、再生できなくなります。このため、長期保存性能が高く、記録特性が良好なディスクに、初期エラーレートを低く抑えて記録することで、より長期間にわたりデータを保存できます。


2.厳格に品質管理された高品質・高耐久性ディスク

 本製品は、当社従来製品に対して、電気特性は約4倍、機械特性は約2倍(信頼性は同等)となる厳しい検査基準で管理しております。さらに、本製品では検査の頻度として、当社従来製品の抜き取り検査基準に対して、電気特性は約15倍、機械特性は約4倍、信頼性は約15倍もの頻度で管理しています。そして、生産ロットごとに耐環境テスト(加速試験)を実施し、耐久性ならびに信頼性がアーカイバル・グレード(長期保存用)として十分な水準であることを確認しています。

< 加速試験(製品を恒温槽に保管)の様子 >
< 加速試験により製品の長期保存を確認 >

3.光反射層には銀合金を採用して長期間保存時の経時変化による光反射率の低下を抑制

 本製品の光反射層※8には長期保存時でも金属粒子が変化しにくい新開発の銀合金※9を材料に用いることで、経時変化による光反射率の低下を抑え、長期にわたり安定した再生を実現します。


< 本製品の断面イメージ >

※8 :一般的なDVD-R ディスクの内部には、記録層と隣接する構造で反射層があり、再生時に再生レーザー光を反射させる重要な役割があります。この反射層の経時変化を抑えて安定させると、光反射率が安定して信号劣化を抑制できるため、長期保存を実現する要因となります。
※9:当社の従来製品では反射層に銀を使用しています。これは、DVD機器における記録再生に使用されるレーザー光の感度はDVD‐R ディスクの反射層の材料に銀が使用されていることを前提に設計されており、もし、反射層の材料が銀または銀合金以外の場合は、再生互換性などに影響を与える可能性が考えられます。


①光反射層の耐久性試験(シミュレーションテスト)
 試験後の本製品の光反射層(模型)の平滑度 「3.4」は、当社従来製品の場合の「15.2」と比較し、表面平滑度の変化が少なく、状態が安定しています。

・試験条件:
 反射層の模型として、ガラス板に100μmの膜を形成し、恒温槽(温度80℃、湿度80%)に72時間投入前後の表面の粗さを測定。

・平滑度:
 試験前の光反射層擬似模型の表面の平面粗さを1とする。

< ディスクの光反射層(模型)表面の顕微鏡写真 >


②実際の製品による耐久性試験
 実際に、製品実物で高温・高湿度環境で試験を行なった場合、試験時間によるPIエラー値の変化を比較すると、光反射層に銀合金を使用した本製品は、光反射層に純銀を使用した当社製品Aよりも試験経過時間が長くてもPIエラー値が低い結果となり、耐環境特性(耐久性、信頼性)が向上しています。

< 高温・高湿度環境における保存試験時間によるPIエラーの推移 >


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関連情報

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[2011年07月21日]