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DLA‐VS4800

2013年3月21日 報道発表


当社独自の“e-shift”テクノロジー※1により8K解像度表示を実現した、世界初※2の量産モデル

業務用“D-ILA”プロジェクター「DLA-VS4800」を発売

~ 当社独自の光学エンジンにより10000:1の高コントラストも実現し、より臨場感・奥行き感のある映像を再現 ~


「DLA-VS4800」


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 株式会社JVCケンウッドは、JVCブランドより、8K解像度表示を実現した世界初※2の量産モデルとなる業務用“D-ILA”プロジェクター「DLA-VS4800」を3月下旬より発売します。
 本機は、独自開発による約1000万画素の「1.27型4K2K “D-ILA”デバイス」と、新開発の“e-shift”デバイスで構成する“e-shift”テクノロジー※1を搭載した新開発の光学エンジンにより、4Kの約4倍の8K(8192×4800)解像度で表示が可能です。
 また、新開発の光学エンジンを採用することにより、“D-ILA”デバイスとワイヤーグリッドの搭載でネイティブ10000:1の高コントラスト比を実現。深くリアルな黒を表示し、より臨場感・奥行き感のある映像を再現します。
 当社は本機を、プラネタリウムやミュージアム、シミュレーションなどでの投写映像、CADによるデザイン・設計用映像、会議用映像や監視映像など、大画面・高精細映像を必要とするさまざまな用途に向けて提案していきます。


※1: 当社とNHK(日本放送協会)、財団法人NHKエンジニアリングサービスが共同開発した小型スーパーハイビジョンプロジェクターに搭載している技術。
※2: 2013年3月下旬発売予定、業務用プロジェクターとして(2013年3月21日現在、当社調べ)。

品名 型名 希望小売価格(税込) 発売時期
“D-ILA”プロジェクター DLA‐VS4800 オープン
価格
3月下旬
< 別売レンズは含まれません >

 

主な特長

1.“e-shift”テクノロジー※1を搭載した光学エンジンにより8K解像度表示を実現

当社独自開発の約1000万画素の「1.27型4K2K“D-ILA”デバイス」と、新開発の“e-shift”デバイスで構成された“e-shift”テクノロジー※1を搭載した新開発の光学エンジンにより、4Kの約4倍、フルハイビジョンの約16倍となる8K (8192×4800) の高解像度表示を実現しました。

<“e-shift”テクノロジー概念図 >

2.高いコントラスト比10000:1 による高画質を実現

新開発の光学エンジン内の“D‐ILA”デバイスと高い偏光精度を実現するワイヤーグリッドの搭載で、深くリアルな黒をベースにしたネイティブ10000:1の高いコントラスト比を実現。また、幅広いダイナミックレンジを持ち、より豊かな臨場感と奥行き感を再現します。

3.12ビット(36bit:RGB 各色12bit)の階調表現に対応

各色12bitの階調表現に対応。明部や暗部を忠実に再現し、より自然でなめらかな表示が可能です。

4.超高圧水銀ランプ2灯式システムの採用と切り替え可能なランプモードにより、低ランニングコストを実現

330Wの超高圧水銀ランプによる2灯式システムを採用することで4500lmの輝度を実現。 ランプモードはHigh/Lowの切り替えが可能で、ランプ寿命は約3000時間※3となり、ランニングコストを抑えます。


※3: ランプモードのLowモード時。輝度は約80%に低下します。

5.4K解像度対応機材を利用可能

本機は“e-shift”テクノロジー※1により、4K解像度の映像を時間的、空間的にずらして8K解像度を表示させるため、レンズやケーブル、ビデオカードなどは既存の4K解像度対応の機材が利用できます。

企画意図

 当社は2000年に初代4K2K解像度の独自“D-ILA”デバイスを開発して以降、 高精細映像への取り組みを続けてきました。2008年には「1.27型4K2K “D-ILA”デバイス」搭載の業務用4Kプロジェクター「DLA-SH4K」の商品化と、世界初※4の8Kフル解像度デバイス「1.75インチ8K4K“D-ILA”デバイス」の開発に成功。2010年には高精細プロジェクターの拡充モデルとして業務用4Kプロジェクター「DLA-SH7NL」を商品化してきました。
 また同時に、“スーパーハイビジョン”※5の実用化に向けた取り組みとして、2009年には、“e-shift”テクノロジー※1を搭載した8K表示対応プロジェクターをNHK(日本放送協会)、財団法人NHKエンジニアリングサービスと共同で技術開発しています。
 2013年総務省が4K/8K放送のロードマップ策定※6を示したことにより、2016年の試験放送前倒しが検討されており、8K映像の視聴環境整備が今後急速に進むことが予想されます。超高精細映像へのニーズが高まる中、今回発売する「DLA-VS4800」を、プラネタリウム、ミュージアムをはじめ、シミュレーションやCADデザイン設計など、高精細映像用途に幅広く対応するプロジェクターとして提案します。


※4: 2008年5月2日広報発表時(当社調べ)。
※5: “スーパーハイビジョン”は、NHK(日本放送協会)が中心となって研究開発を進めている次世代の放送メディアで、約3,300万画素(水平7,680×垂直4,320)の超高精細映像と、22.2マルチチャンネルの三次元音響で構成されます。映像フォーマットは、ITU-RやSMPTEの国際規格となっています。
※6: 総務省の「放送サービス高度化に関する検討会」配布資料より(2013年2月28日配布)。

その他の特長

1.100V電源にも対応し高い環境性能を実現

200VのAC電源のほか一般的な100V電源にも対応し、装置への電源の供給が容易です。

2.ファンノイズ50dB未満の低騒音設計

大型プロジェクターながらファンノイズ50dB未満の低騒音を実現。別室にプロジェクターを配置するような設置・設計の必要がありません。

3.コンバージェンス調整機能を装備

1/10画素単位で色ずれ補正を光学的に行うコンバージェンス調整機能により高解像度の実力を発揮します。

4.投写距離に合わせて選べるオプションレンズ

短焦点、ズームレンズなど、多様な用途に対応するオプションレンズ(別売・全4モデル)もご用意しています。 (<主な仕様> 参照)。

5.高速映像信号の長距離伝送を実現した光DVI変換ユニットをオプションで用意

DVI映像信号をより高品位に伝送するためのオプションとして光DVI変換ユニット(「PK-EXT40」:オープン価格)をご用意しています。高い安定性で長距離の映像信号伝送を可能にし、設置・設計の自由度を高めます。

6.ネットワーク対応により、プロジェクターの全機能をパソコンから制御可能

本機の全ての操作はネットワーク経由でパソコンから行えます。ネットワーク経由での制御により、高い保守性と自由度を確保しています。

主な仕様

型名
「DLA‐VS4800」
表示デバイス
1.27型“D-ILA”デバイス※7(4096×2400) ×3(アスペクト比 約17 : 10)
表示方式
“D-ILA" + “e-shift”
表示解像度
8192×4800
投写レンズ
(別売:オープン価格)
「GL-MS4011S」 : 短焦点レンズ(投写比1.1 : 1)
「GL-MS4015SZ」 : ズームレンズ(投写比 1.5 ~ 1.84 : 1)
「GL-MS4016SZ」 : ズームレンズ(投写比 1.5 ~ 1.84 : 1 【近距離用】)
「GL-MS4021SZ」 : 長焦点ズームレンズ(投写比 2.15 ~ 3.65 : 1)
光源
330W 超高圧水銀ランプ2灯式
ランプ交換目安時間※8
3000時間(ランプモード : Lowモード時)
輝度※9
4500lm
コントラスト
10000 : 1 (ネイティブ)
映像入力端子
DVI-D (Dual Link) 24ピン(12bit拡張入力対応) ×4系統(HDCP※10対応)
e-shift 同期端子
BNC ×1系統
LAN
RJ45 ×1系統
USB
TypeB (Slave) ×1系統
RS‐232C
D‐sub 9ピン(オス) ×1系統
電源
AC 単相100V /200V、50/60Hz
騒音
50dB(A) (ランプモード : Lowモード時)
消費電力
1100W(待機時6W)
本体寸法
(横幅)660mm  ×  (高さ)342mm  ×  (奥行き)783mm
本体質量
約51kg (レンズ含まず)

※7: “D-ILA”素子は、非常に精度の高い技術で作られており、99.99%の有効画素数がありますが、0.01%以下の画素欠けや常時点灯するものも在りますので、あらかじめご了承ください。
※8: ランプの交換目安時間は保証値ではありません。
※9: 出荷時における本製品全体の平均的な値を示しており、JIS X6911:2003データプロジェクターの仕様書様式に則って記載しています。測定方法、測定条件については附属書2に基づいています。
※10: HDCPの規格変更などにより、DVI入力端子の映像が表示されないことがあります。

・“D-ILA”はJVCケンウッドの登録商標です。
・“e-shift”はJVCケンウッドの登録商標です。


お問い合わせ

商品に対するお問い合わせ先

株式会社JVCケンウッド ホーム&モバイル事業グループ 国内営業統括部 PJ部

TEL : 046-836-7303  〒239-8550 神奈川県横須賀市神明町58番地7久里浜技術センター

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