EM-1500シリーズ | 主な特長

高効率・高音質を実現するデジタルパワーアンプ

新開発のデジタルパワーアンプを3モデル(EM-A942D/EM-A932D/EM-A922D)を用意しました。

非常用放送設備対応

日本消防検定協会認定評価品。高機能保護回路の搭載により、過大入力・過負荷などを検出した場合、出力を停止してシステムを保護し、安定稼動を実現します。

最大3台までの並列接続に対応

3台までのデジタルパワーアンプを組み合わせ、定格出力180Wから1,080Wまで、90W刻みで多様な負荷容量※1のシステムに対応できます。また、内部アンプを並列運転する際、アンプ背面の入力部の“渡り配線”を使わず、ディップスイッチ化したことで施工性をアップしました。

※1 180W/270W/360W/450W/540W/630W/720W/810W/900W/990W/1,080W

消費電力60%以上ダウン※2

定格出力の1/8(45W)※3時の消費電力が、アナログパワーアンプに比べて60%以上ダウン※2。同時に、CO2の排出量も大幅に削減しました※4

※2 当社アナログパワーアンプEM-A364と、新開発デジタルパワーアンプEM-A942Dの比較
※3 世界標準規格IEC60065に準拠した通常稼動状態:BGMなどを歪み無く常時放送できる出力レベル
※4 CO2排出量は消費電力に比例するので、消費電力削減率とCO2削減率は同じ値となります


高音質化を実現する低歪み設計

新開発デジタルパワーアンプEM-A942Dは、1W~定格出力において0.1%以下の低歪率を実現。特に5W以上の出力においては当社従来モデルEM-A842Dと比較し、1/3~1/16以下と大幅に改善し、高音質化を実現しました。


省スペース化を実現

高効率の電源供給システムを搭載

新開発の非常業務予備電源ユニットEM-N152は、内蔵のバッテリー1本でパワーアンプ2台に電源供給が可能です。また、システムに供給できる電源容量が増えたので、従来の追加DCユニット(EM-P22)が不要になりました。モードを切り換えることにより、業務用バッテリーを内蔵できるため、停電時の業務放送にも対応できます。


省スペース化

新たな電源供給システムの採用によりシステムを効率化。ラック本数を削減でき、スペースを有効に活用できます。


多棟システムをシンプルに構築可能

機能を特化した集中リモコン方式を採用。より低コストで多棟システムの構築が可能です。

全棟一斉式集中リモートマイクユニット TZ-51536

標準で8棟まで対応し、オプションで9棟以上にも対応可能。全棟非常一斉と全棟一斉の放送に特化し、棟ごとの放送は非常業務遠隔操作器EM-C154との組み合わせにより可能にしたことで、低コスト化を実現しました。
EM-900シリーズ、EM-1000シリーズとの混在システムも構築可能です。

(マイクロホンは別売) *受注生産


非常業務遠隔操作器 EM-C154

液晶表示を省き、4Uサイズに縮小したことで低コスト化を実現。あらかじめ20回線分の回線選択ボタンを装着しています。また、回線表示部を分割できる構造のため、棟ごとの非常操作部のみを集中してラックマウント可能(多棟システム時)。
EM-900シリーズ、EM-1000シリーズにも対応し、既設ラック防災との多棟システムの構築が可能です。




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*集中リモートマイクユニットを含むシステム構成であることを、あらかじめ所轄消防署に相談することをおすすめします。

無線機との連動を実現

無線機との接続により、無線機からの通話を拡声放送できるので、避難・誘導しながら放送が可能です。


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新たな機能、使いやすさを追求した改善ポイント

回線の状態がひと目で分かる「個別作動表示機能」を搭載

本体放送のスイッチ操作時の表示だけでなく、外部起動で動作しているときも点灯するので、動作状況がひと目で分かります(単元放送および単独回線固定時のみ)。

RB出力異常検知機能

信号ラインの短絡などで内部の保護回路が働いたときは、非常業務操作器EM-E156の液晶表示部に異常を表示します。

インピーダンス測定機能

スピーカー回線の誤接続や負荷を簡易的に測定する機能を搭載。設置接続時やスピーカー回線工事時に役立ちます。

リニューアルに便利な「設定データ移行ツール」を用意

当社のEM-900シリーズからの入替えに便利な、設定データの移行ツールを用意しています。

その他の特長

非常放送4カ国語/3カ国語メッセージで外国人に安心・安全を提供

日本語/英語/中国語/韓国語の4カ国語、または、日本語/英語/中国語の3カ国語の非常放送メッセージ(150種類)を用意。
非常時に的確な情報提供や避難誘導を行えるほか、外国人への状況説明の対応を効率化できます。また、その他言語、特殊出火階名称は、追加での対応が可能です。
ご注意:導入にあたっては、所轄消防署の許可を得る必要があります。
※平成30年(2018年)3月29日消防予第255号「放送設備の設置に係る技術上の基準の運用についての一部改正について(通知)」に定める放送時間の目安について、一部出火階を除いて対応。所轄消防署の判断により、放送時間の目安を超えることの許可が得られない場合は、別の出火階情報をご使用ください。

緊急地震放送の優先放送が可能※5

JEITAの『緊急地震速報に対応した非常用放送設備に関するガイドライン』に適合。非常放送より優先した緊急地震放送を可能とし、停電時には非常用バッテリーを使用することができます。

*業務放送扱いの「猶予時間放送」や「カウントダウン放送」も対応の端末からの音声入力で可能です。
※5 別途、緊急地震速報端末との接続が必要です。


停電時の業務放送に対応

オプションユニット(非常業務予備電源ユニット、バッテリー)の追加により、地震・落雷などで停電が発生しても、業務放送として避難誘導や館内放送を行えます。

業務メッセージを20種類内蔵

「緊急地震速報」「省エネ」「火災防止」などの業務メッセージ、および「ウエストミンスターチャイム」などの電子音チャイムをあらかじめ20種類内蔵。また、最大45メッセージまで登録可能です。

●USB端子を搭載。パソコンで設定したデータの放送設備への転送や、動作履歴/異常履歴などのパソコンへの取り込みが可能。
●緊急優先速報時に、ローカル放送を遮断可能。
●標準システムで最大320回線まで対応。
●初めて操作する人の練習に便利な「操作練習モード」を搭載。