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確実な動作を求められる現場で『しっかり対応できるハンドヘルド機』(株式会社ガイプロモーション 代表取締役 照山 明)

確実な操作を求められる現場で、しっかり対応できるハンドヘルド機

左:従来機 HM650、右:HM660ハンドヘルド型の業務用カメラに求められる事は様々かと思いますが、弊社がJVC GY-HM600シリーズを運用している理由は、ユーザー目線のインターフェイス配置や、現場を想定した高い操作性や機能が確実に備わっている事です。液晶脇にあるスティックでのメニュー操作はもはや必須です。またボタンも単押しと長押しで機能を分けたり、ステータスメニューからのすばやい設定画面の移行等、現場で短時間で目的の操作に辿り着けるように良く工夫されています。さらにレンズに関してサーボズームを利用したプリセットズームはよく使います。ズームスピードや動き始め/終わりのイーズレベルが細かく設定でき、好みの設定を3つ作成し各ボタンに割り当てておく事ができるので、時間の無い現場で確実なズーミングを行なえます。


豊富なアサイン、高いカスタマイズ性も魅力です。ほとんどのアサインボタンは任意の機能に割り振る事ができ、特にグリップ周りのアサインは、一時的にAFになるプッシュAUTOや拡大フォーカス機能等のフォーカスアシスト系を割り当てておくと便利 です。

GY-HM660ボタン配置

また弊社が別メーカーの業務用ハンドヘルド機からGY-HM600シリーズにリプレイスした最大の理由として、確実なマニュアル操作を実現できるビルトインレンズの搭載が挙げられます。ほとんどのハンドヘルド機のフォーカスリングは小指等で確実にフォーカスを送るのが厳しく画面に距離表示も細かく出なかったりするので、結局はAF前提の運用になってしまう事が多いですが、GY-HM600シリーズは、ショルダーカメラのレンズのようにフォーカスリングがとても広くて、先が盛り上がっているので小指で送りやすく、目安となる距離表示も細かく出ます。


さらに刷新されたGY-HM660ではフォーカスリングに「速度可変」のスイッチが付いたのでさらに微妙にフォーカシングする事が出来るようになりました。個人的には全てAFまかせの撮影は業務の現場ではリスクをともないますし、AFとともに確実なMFフォーカスを行なえるHM600シリーズは弊社の運用にマッチしました。

豊富な収録形式が選べるのも、GY-HM600シリーズの強みですが、特にMPEG2 35Mbps mov収録に関しては、現在もFinal Cut Pro 6/7を使い続けている現場にはありがたいフォーマットかもしれません。AVCHD等の場合、一旦ProRes422に変換しながらの取り込みで容量が10倍近く膨れ上がっていましたが、MPEG2 35Mbps movの形式であれば、そのままFinal Cut Pro 6/7のタイムラインで快適に走り、トランスコードによる容量の肥大化もありません。


GY-HM600/650の発売後は、ファームウェアで機能改善や新規機能搭載が頻繁に行われ「進化するカメラ」と言われたほどでしたが、発売後も現場の意見をいち早く取り入れて、ファームウェアアップデートという形で提供してくれるサポート体制も気に入っています。


最後に気に入っているのはカメラデザイン。これは好みもあるでしょうが、小型でよくまとまった本体、左側面の円形のボタン配置、23xフジノンレンズ、液晶開口部に集約された音声系の設定等、ユーザーフレンドリーなデザインは現場で使っていて気持ちがいいです。


以上の理由から長年、GY-HM600シリーズを使い続けていますが、今回GY-HM660を導入して特に助かっているのはセンサー感度が良くなった事と、液晶の輝度が上がった事です。スタジオワークや暗い施設等での撮影では、これまでゲインアップして対応した場面も少なくなかったのですが、GY-HM660はF12と、このクラスのハンドヘルドカメラの中ではかなり明るいのでゲインアップ無しに撮影できる場面が増えました。同時に解像感も高く感じられ暗い場面でもS/Nの良いスッキリとした画が撮影できています。


GY-HM660ボタン配置

また地味に助かるのが液晶輝度です。屋外ロケでの視認性が向上し液晶フードを付けなくても運用できる場面も増えました。ここ数年で使ってきたハンドヘルドカメラの中では液晶の見え方は一番明るく、また輝度も3段階と細かく設定できるため、場面によって切り替えて使用しています。


確実な操作が求められる現場で、ハンドヘルド機であってもしっかり対応できる業務用カメラ、それが弊社から見るGY-HM600シリーズの印象です。