ヘッドホン
HP-DX1000/DX700
Acoustic Lens イメージ
ヘッドホンに自然な音の
広がりや奥行き感を実現した、
新音響レンズ採用。
コンセプト ダイレクトマウント ウッドハウジング ワイドレンジドライバーユニット アコースティックレンズ
製品トップ 開発担当者の声 アクセサリー 主な仕様
     
 
耳の横で鳴るか、空気をわたって響いてくるのか。ヘッドホンとスピーカーの根本的な違いに音の伝わり方があります。同じ音を聴いていても耳までの距離が違いますから、広がり感や奥行き感、音のやわらかさといった質感が違ってきます。この距離の差をデジタルサウンドプロセッサー等で人工的に縮めることは不可能ではないでしょう。ただそれは原音に手を加えることにもなります。私たちの揺るぐことのないテーマは原音探究であり、求めたのはあくまでも音の自然な広がりです。
着目したのは一部高級スピーカーで採用されている音響レンズでした。音の指向性を拡散させる役目のある音響レンズをヘッドホンに用いることで、自然で心地よい音の響きが得られるはずだと考えたのです。一部ヘッドホンにおいては音響レンズに似た形状のものが取り付けられているケースもあるのですが、それはドライバーを保護するプロテクターとしての役割が主目的。音の自然な広がりや奥行きを得るために採用された例は耳にしません。ヘッドホンに音響レンズを音響レンズとして採用しようとするのは今回が初めての試みといえます。
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音響レンズ図   私たちの試行錯誤が始まりました。素材は、厚さは、形状は、穴径や間隔、位置は、何がベストか? ほんのわずかな違いで音がまったく変わってしまうからです。トライ&エラーを重ねに重ねた結果、とうとう満足のいくものが完成しました。
HP-DX1000で新開発した「Acoustic Lens(音響レンズ)」※は、バッフル板と一体となった音響レンズに、さらにもう1枚の音響レンズを重ね合わせた新しい構造。2枚の音響レンズの間隔と穴径を微妙にずらすことにより、直接音と間接音を絶妙にチューニングすることに成功したのです。あたかも静かな水面に一滴の水を落としたときに広がる波紋のような自然な音の広がりと奥行き感を実現しています。
※特許取得済