I:去年はVIBE Dance Competition※や関東での旗揚げ公演など大忙しの一年だったと思いますが、振り返ってみていかがでしたか?
※ロサンジェルスで開催されている世界最高峰の大人数振付作品コンテスト。
K:去年はVIBEで2回目の3位を受賞させていただきましたが、実はもうひとつアメリカのダンスコンテストWorld of Danceにも出場したんです。そちらも3位と、審査員特別賞をいただいて。帰国したらすぐ関東での旗揚げ公演の準備だったので、とても慌ただしかったですが、充実していました。
I:ダンスと音楽は切り離せないものだと思いますが、KAORIさんはいつもどんな音楽を聴かれているのですか?
K:ジャンルは特に決めていないんです。ダンス音楽だけでなくクラッシックもよく聴きますし。今はiTunesですぐ試聴出来るので、最初の数十秒を聴いてその印象で気に入ったら音を買って、何度も何度も聴きます。
音楽はヘッドホンや車の中で、とにかく大音量で聴きます。私の場合、気に入った音楽を何度も繰り返し聴いているうちにメロディーとシンクロして、そのイメージが膨らんでダンスの振りができる事が結構あるんです。でもそんなふうに音に入り込むには、小音量ではだめですね。
I:そんなKAORIさんにとってオーディオチョイスのポイントはなんですか?
K:音質の良さは絶対です。
例えばダンスの生徒さんの中にも、振りを覚えるのが早い人と遅い人がいるんですが、覚える方法のひとつに、まず音楽を耳にたたきこむというのがあるんです。
踊りは、振付師が音楽の「この音に合わせてこの振りがくる」、という風に創っている事が多いですから、最初に音楽を身体にしみこませてその音に合わせた踊りを踊れば、早く覚えられたり上手に踊れたりするんですね。耳が良い生徒さんはやはり覚えるのも早いです。
それが、音質の悪いオーディオだと肝心の音が聞こえづらかったりして、先生が“ここの音でこう動くんだよ”と教えても、ポイントとなるその音が聞こえないんですから、踊りの質にも大きな影響が出てきますよね。
I:なるほど。音を良く聞いてこそ精度の高い踊りが生まれるんですね。KAORIさんにはRV-NB90をご使用いただいていますが…。
K:めっちゃ使ってます!
私は発表会などのリハーサルにはいつも必ず体育館を借りるんです。スタジオの練習だけでなく、本番会場並の空間・広がりのある場所で踊らないとスペース感覚が掴めませんから。
私はその舞台をいつも後ろの方から見て、近くで見ていてはわからない細かい動きのズレや修正点をみつけ、全体の精度を上げるようにしているんですが、体育館だと今まで使ったポータブルではとにかく音が小さくて、踊り手に聴こえないこともしばしば。大きな音がでるシステムコンポを使ったこともありますが、音量は問題なくてもスピーカーケーブルをつけたりはずしたりしなくてはいけなくて、運ぶにも不便でした。
これ(RV-NB90)の音量はもうダントツで、舞台から離れた後ろの方から鳴らしていてもダンサーには充分聴こえますし、軽くて移動も肩にかけてすぐできるので、重宝しています。
I:えっ、軽いですか?
K:軽いですよ、思ったよりずっと。もっとも、私はいつも持ってるカバンが重いせいかもしれませんけど(笑)
それにスタジオでも時々使ってます。備え付けのスピーカーでは物足りなくて、もっと低音が欲しいね、という時にはわざわざこっちを使うこともあるんですよ。
I:ダンサーにとって重低音はポイントになりますか?
K:絶対です。低音はやはり体に響きますから、音やリズムを体で感じるためにはちゃんと低音が響かないと。これ(RV-NB90)は重低音が本当にすごいですね。時々低音が響きすぎて、メインフレーズが聴こえないくらいの時もあるんですよね。
I:RV-NB90はスーパーウーハーボリュームをコントロールできる専用ノブが付いているんですよ。これを調節すれば低音を抑える事もできますが…
K:えっ、そうなんですか?ええ~っ、知らなかった。そういえばこっちのノブは触ったことないかも。じゃあ、きっとめいっぱい大きい設定にしてるんですね (笑) 今度はちゃんと調整して使ってみます!
I:スタジオの広さや環境などによっても低音の響き方が変わってきますので、ちょうどいい響き方に調整していただければ踊りやすいのではないでしょうか。
K:そうですね。私は広さや環境がバラバラでリハをする事が多いので、とても良いです。
I:KAORIさんの素晴らしいパフォーマンスの蔭でRV-NB90がお役に立っているなんて嬉しいです。これからますますのご活躍を期待しています。
本日はどうもありがとうございました。