ドライブレコーダーに関する疑問をスッキリ解決!
- GC-DR1
自分がどれだけ安全運転を心がけていても、遭遇してしまうのが自動車事故です。ドライブレコーダーは、そうした不意に襲ってくるアクシデントを記録できます。今回は、そんなドライブレコーダーに対するユーザーからの疑問に、分かりやすく答えていきます。
- 質問01. ドライブレコーダーの画質は解像度が高い方が良いですか?
- 質問02. GPSを搭載していると、どんなメリットがありますか?
- 質問03. ドライブレコーダーで駐車中の映像を記録することはできますか?
- 質問04. 衝撃検知の感度を調節できますか?
ドライブ中の映像を鮮明に写せた方が良いです。鮮明な映像を撮るためには、大きく2つの選択肢があります。
1つは、製品スペックの中で解像度が高いモデルを選ぶ。 もう1つは、カメラ性能の高いモデルを選ぶ。
1つめについては簡単です。「ハイビジョン(1280×720画素)」よりも「フルハイビジョン(1920×1080画素)」で撮影できるモデルを選べば良いだけです。ただし、解像度が高くなるほどデータ量も大きくなります。microSDカード内に残しておける期間が短くなる点と、microSDカードなどの消耗が早くなる点は注意が必要です。
2つめは、実際に使ってみないとわかりません。今回は「GC-DR1」の映像を見ながら、映像がどれだけ綺麗であればよいかを確認していきましょう。ポイントは「色合いが自然な映像が撮れる」「トンネルを抜ける(入る)瞬間も綺麗に撮れる」、「トンネル内や夜間でも鮮明」の3つです。それでは、それぞれ見ていきましょう。
1. 色合いが自然な映像が撮れる
ドライブレコーダーは各社が、それぞれ工夫をしてドライブレコーダーにふさわしいと思われる映像処理をしています。その中で「GC-DR1」の特徴は、過度な処理をせず、色合いが自然な映像が撮れることです。
自然な色合いで撮影できるドライブレコーダーの大きな利点は、キレイなだけではありません。例えば対向車のボディの色が、実際の見た目と差異が少ない方が、万が一の事故時にも相手車両を特定しやすいです。
例えば映像に映る空の色を見比べると、色合いの自然さが分かりやすいです。空の色が見た目以上に真っ青なドライブレコーダーもあります。ドライブレコーダー選びでは、映像の見栄えを重視するのではなく、自然さを重視しましょう。
※この動画はフルHD画質で撮影しています。YouTubeのプレーヤー右下にある歯車マークから画質の設定「HD:1080p」を選択して、動画をお楽しみください。
2. トンネルを抜ける(入る)瞬間も綺麗に撮れる
明るい場所から暗い場所へ、もしくは暗い場所から明るい場所へ移動した時は、人の眼でも、その明るさや暗さに対応できないことがあります。「眩しい!」や「暗い!」などと一瞬眼を細めてしまいますよね。それと同じように、ドライブレコーダーでも一瞬、映像が暗すぎたり明るすぎたりして、周囲の状況をキチンと映し出せないことがあります。
実際に撮影してみると、「GC-DR1」では、そうした状況でも瞬時に対応してくれているのが分かります。
※この動画はフルHD画質で撮影しています。YouTubeのプレーヤー右下にある歯車マークから画質の設定「HD:1080p」を選択して、動画をお楽しみください。
トンネルに入る時には、暗い場所に徐々に対応し、出る際には、真っ白になる部分があるものの、自車の目の前は常に状況が把握できる映像が撮れています。
3. トンネル内や夜間でも鮮明
最もカメラ性能が問われるのが暗い場所での映像です。重要なのは、周囲の暗い中で周囲の状況がどれだけ鮮明に映し出せるかにあります。
※この動画はフルHD画質で撮影しています。YouTubeのプレーヤー右下にある歯車マークから画質の設定「HD:1080p」を選択して、動画をお楽しみください。
映像は街灯の多い高速道路で撮影したものです。これくらい明るければ、周囲の状況がハッキリと把握できます。画質が荒れることがなく、道路上の注意書きや看板などの文字も、無理なく視認できるほど鮮明です。
※この動画はフルHD画質で撮影しています。YouTubeのプレーヤー右下にある歯車マークから画質の設定「HD:1080p」を選択して、動画をお楽しみください。
街灯などの明かりがほとんどない暗い中でも、ヘッドライトで照らされた範囲は、状況が確認できる程度に鮮明です。特に縁石や白線などはシッカリととらえられているのが分かります。対向車の大きさや色なども把握できますね。
以上、実際に「GC-DR1」で撮影した映像を確認してみました。いずれの映像でも、事故時には、自分と相手の自動車の状況が確実に把握できそうです。
最後に、ドライブレコーダーの画質を劇的に向上させる方法を1つ。
ドライブレコーダーを取り付けているフロントガラスを、常に綺麗にしておくことです。いくら高性能なドライブレコーダーを購入しても、目の前のガラスが曇っていたり汚れたりしていたら、元も子もありません。逆に、カメラのレンズとともに、特にレンズの前のフロントガラスを綺麗にすれば、画質はグググッと良くなりますよ。
GPS搭載モデルのメリットの1つは、時刻を自動で調節してくれることです。常に正確な時刻に設定されるので、万が一に事故を起こしたときに、年月日を含む時刻が誤っている、ということがありません。地味に感じるメリットですが、実は非常に重要な点です。
もう1つについては、簡単です。撮影した映像に位置情報が組み込まれて記録されることです。つまり、録画された映像が、どこを走っているときに撮影されたのかが分かるのです。
例えば「GC-DR1」であれば、付属のパソコンソフト「JVC ROUTE WATCHER」で撮影映像を確認することで、映像と地図がシンクロしながら1画面で確認できます。
上の写真は「JVC ROUTE WATCHER」で、「GC-DR1」の撮影映像を、パソコンで再生している画面です。実際にどこを走っている時の映像なのかが、左下の地図で確認できます。
例えば旅行に行った時の映像を振り返ったときに、どこで撮ったものか地図と一緒に分かります。記憶は情報が多いほど呼び覚ましやすいはずです。映像と地図とを合わせて見れば、より鮮明に楽しい思い出が蘇るのです。
駐車中でも見守ってくれるドライブレコーダーは多いです。例えば、「GC-DR1」であれば、「駐車モード」をオンにすることで可能です。ひと晩中、録画しておくことはできませんが、コンビニなどの駐車場に停める時などは、安心して使える機能です。
「GC-DR1」の場合は、初期設定では「駐車モード」がオフになっています。購入後に電源を入れたら、「メニュー」画面で「駐車モード」を選択します。「駐車モード」画面の一番上にある「駐車モード設定」を選び、「オン」にしましょう。
オンにしようとすると、「駐車モード用の記憶領域がありません。記憶領域の割り当てを調整してください。」と、なにやら難しいことが表示されます。心配しないで先に進んでください。すると「記憶域の割り当て」画面に切り替わります。
この画面で「←」または「→」ボタンを押して、中央グラフの中に「P」という水色の表示が現れたら、次は「レ(チェック)」ボタンを押してください。改めて「SDカードをフォーマットします。全てのデータが消去されますが続けますか?」と聞かれます。また「レ(チェック)」ボタンを押すと「フォーマット中…」と表示されます。「駐車モード設定」画面に戻って「オン」になっていたら設定は完了です。はじめの録画する画面に戻しましょう。
※フォーマット操作によりmicroSDカード内の録画データが消去されます。
ほとんどのドライブレコーダーには、自動車が何かにぶつかったときに、自動で映像を残してくれます。これはドライブレコーダーに、衝撃を検知するGセンサーと呼ばれるものが搭載されているからです。ただ、未舗装の悪路を走ると、その揺れによって、衝撃を受けたと判断してしまいます。
例えば「GC-DR1」では、衝撃の検出感度を6段階で変更できます。購入時には「4」になっているので、普段、普通に走っているのに頻繁に衝撃を検出してしまう方は、この衝撃検出感度を徐々に下げてみましょう。
変更するには「メニュー」画面から「録画設定」を選択します。「録画設定」画面の中から「衝撃検出感度設定」を選ぶと、感度を調節する画面に移ります。ここで、「+」または「−」ボタンを押せば良いだけです。
あまり極端に変更するよりも、1メモリずつ、徐々に上げ下げすることをオススメします。
【まとめ】
今回は、ドライブレコーダーに関心を寄せる方からの、代表的な疑問に答えてみました。既にドライブレコーダーを使っている方からの質問が多いですが、これらは購入前の方も気になるポイントだと思います。
「GC-DR1」は、飛び抜けて高機能でも多機能なモデルでもありません。ただし特に画質、それにGPSや駐車モードの搭載など「この機能は最低限ほしいよね」と言う機能がもれなく入っている、ドライブレコーダーの標準となるモデルだと言えます。
ドライブレコーダーを購入前の人も、既に持っている方も、今回の記事を参考にしてみてください。
※ドライブレコーダーを取り付ける際は、実際のお車の形状や法令に合わせ、ドライブレコーダーに付属している取扱説明書に従ってください。あわせてJVCドライブレコーダーをお車へ取り付ける際の参考資料もご覧ください。
※誤った取付や配線をすると、自動車の安全装置に重大な支障をきたし、交通事故につながるおそれがあります。取扱説明書および本書をよくお読みになり、正しく取付けてください。取り付けに不安のある場合は、車をお求めになった販売店にご相談することをお勧めします。
※わかりやすく説明するために、画像を一部加工しています。