2004年9月17日 報道発表

フロントスピーカー4本だけで、5.1chサラウンドを楽しめる

コンパクトコンポーネントMDシステム「NX-DV3-W」√4 Front Surround

〜新開発4chフロントサラウンドシステム「√4(ルート・フォー)」搭載〜



NX-DV3-W

「NX-DV3-W」

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 日本ビクター(株)は、フロントスピーカー4本だけの省スペースで5.1chサラウンドを楽しめる、新開発4chフロントサラウンドシステム「√4(ルート・フォー)」を搭載した、コンパクトコンポーネントMDシステム「NX-DV3-W」を発売します。



品名 型名 希望小売価格(税込) 発売時期 月産台数
コンパクトコンポーネント
MDシステム
NX-DV3-W オープン価格 11月 1日 10,000台



<主な特長>
1.新開発4chフロントサラウンドシステム「√4」※1搭載
フロントセンターに配置した2本の小型スピーカーに、センター信号とサラウンド信号を入力し、左右のメインスピーカーにL/R信号とサブウーハー信号を加える当社独自の新開発4chフロントサラウンドシステム「√4」を搭載。フロントスピーカー4本だけで臨場感あふれる5.1chサラウンドを省スペースで楽しめます。
センターへのスピーカー設置により、セリフがはっきり定位します。
サラウンド効果が高く、かつ高音質のマルチチャンネル再生が可能。
※1: √4(ルート・フォー)とは...(1) 4つの音の道筋(Route)でサラウンド効果を発揮、(2) √(Root)4=2から、2chステレオ音声も高音質再生、という2つの意味をこめた当社の新音場技術の名称です。
「√4」イメージ図
<「√4」イメージ図>

2.省スペース設置が可能な、DVD、MD、チューナー搭載の薄型センターユニット
DVDオーディオ対応のDVD、MD、FM/AMチューナー搭載のセンターユニットは、テレビ置き台や棚などに収納しやすい薄型フォルムで、シーリングドア付きのスタイリッシュなデザインを採用。
ピュアサウンドを実現する当社独自の高音質デジタルアンプ「DEUS(デウス)」(30W×4ch)搭載。
CDからMDへの5倍速録音※2が可能。
メインスピーカーは、ボロン・ハイパー・ネオ・オレフィン・コーン採用の11cmウーハーと、40kHzにおよぶ高域再生を実現する4cmツイーターを搭載。音楽再生にも最適な高音質Hi-Fi設計です。
スピーカーポジション切換により、センター/サラウンドスピーカーを分割して、前や後ろにも配置可能。
※2: 著作権保護のため、CDからMDへの5倍速録音を終了した曲は、録音開始から74分間は再録音できません。

3.さまざまな音声ソースに対応した高い拡張性を実現
ドルビーデジタル、DTS、ドルビープロロジックII、MPEG-2 AACに対応した各デコーダーを搭載。
外部デジタル機器と接続してサラウンドが楽しめる光デジタル入力を2系統装備。
小音量再生時に、映画などのセリフをワンタッチで聴きとりやすくする「クッキリボイス機能」搭載。

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<企画意図>
 薄型大画面ディスプレイやDVDソフトの充実により、リビングの大画面をファミリーで楽しむ本格マルチチャンネルホームシアターの人気が高まっていますが、一方では自分の部屋でも省スペースで楽しめるシアターシステムを望む声が高まっています。
 このような背景のもと当社は、フロントスピーカー4本だけで、5.1chサラウンドを楽しめる新開発4chフロントサラウンドシステム「√4(ルート・フォー)」を搭載した、コンパクトコンポーネントMDシステム「NX-DV3-W」を発売します。本機は、映画と音楽がこれ1台で省スペースに楽しめる、DVD/MD搭載のコンパクトなシアターシステムとして、"パーソナルルームで、音楽だけでなくDVDのサラウンドも楽しみたい"というユーザーニーズに応えます。


<その他の特長>
DVDオーディオ、DVDビデオ、ビデオCD、音楽用CD、DVD-R/RW(ビデオフォーマット)に加え、MP3、WMA、JPEG、スーパービデオCDフォーマットで記録されたCD-R/RWの再生まで、多彩なディスク再生が可能。
高精細映像を実現する「デジタルダイレクトプログレッシブ回路」と10bit/54MHz映像DAC搭載。
DVDオーディオの高音質を余すことなく再現する192kHz/24bit高性能D/Aコンバーター採用。
DVDのディスク挿入から出画までの時間を短縮し、素早い再生ができる「高速出画」。
MDLPモード、MDグループ再生機能に対応。
見逃したシーンをボタン1つで約10秒前まで戻って再生する「チョット見バック」。
PAL方式のDVDディスクの再生が可能。(NTSC方式に変換して再生。リージョンコードが「2」のディスクに限ります。)
迫力の重低音を楽しめる「NEW AHB PRO(アクティブ・ハイパー・バス・プロ)」搭載。
4本のスピーカーを簡単に接続できる、色分けされたワンタッチコネクタータイプのスピーカー端子採用。
主要メーカー15社のテレビの主な操作ができる「蓄光式マルチブランドリモコン」付属。


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<主な仕様>


DVD プレーヤー部 再生可能ディスク DVD オーディオ、DVD ビデオ、ビデオCD、CD-DA、DVD-R/RW
(ビデオフォーマットのみ)、CD-R/RW(CD-DA、ビデオCD、
スーパービデオCD、MP3、WMA、JPEG フォーマット)
チューナー部 受信周波数帯域 FM76.0MHz 〜 108.0MHz(TV1ch 〜 3ch 受信可能)
AM531kHz 〜 1,629kHz
アンプ部 実用最大出力
(4 Ω ,10% THD. 時)
フロント:30W + 30W
サラウンド:30W + 30W
入出力端子 映像 D2 映像出力× 1、S2 映像出力× 1、コンポジット映像出力× 1
音声 アナログ音声入力× 1、光デジタル入力× 2
光デジタル出力× 1、サブウーハープリアウト× 1、
ヘッドホン出力× 1
消費電力 45W(電源オン時)、0.8 W(待機時、ディスプレイ消灯)
最大外形寸法 (幅)260mm ×(高さ)80mm ×(奥行)358mm
質量 約3.8kg
スピーカー フロント 種類 バスレフ型 防磁形(JEITA)
使用スピーカー 11cm コーン型ウーハー、4cm コーン型ツイーター
最大外形寸法 (幅)125mm ×(高さ)251mm ×(奥行)188mm
質量 約2.1kg(1 本)
センター/サラウンド 種類 バスレフ型 防磁形(JEITA)
使用スピーカー 6cm コーン型
最大外形寸法 (幅)120mm ×(高さ)70mm ×(奥行)93mm
質量 約0.45kg(1 本)
付属品 蓄光式マルチブランドリモコン、単3 乾電池×2(リモコン動作確認用)、センター/ サラウンドスピーカー用スタンド、スピーカーコード(2 m × 4、10 m × 2)
*ドルビーデジタルはドルビーラボラトリーライセンシングコーポレーションの商標です。
*DTSは、デジタル・シアター・システムズ社の商標です。


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<技術資料>

4chフロントサラウンドシステム「√4(ルート・フォー)」を開発

 日本ビクター(株)は、マルチチャンネル音声の映画・音楽をデジタル信号処理技術により、リスナーの前面に置いたスピーカーだけでサラウンド音場を楽しめる4chフロントサラウンドシステム「√4(ルート・フォー)」を開発しました。

<主な特長>
 本システムは、より簡単にサラウンド再生を楽しんで頂くことを目的に、当社のオリジナルバーチャル再生技術「3D-PHONIC」を進化させ開発しました。

1.映画再生で重要なセリフ成分が多く含まれるセンターチャンネル用スピーカー
従来のバーチャル処理技術は、左右2本のスピーカーで実現しています。この場合、映画再生で重要なセリフ成分が多く含まれるセンターチャンネルの信号を、左右のスピーカーに振り分けて再生することになります。本システムでは、画面の中央に2本のスピーカーを設置し、センターチャンネルの信号を再生することにより、セリフの明瞭度が改善し、音像が前面に広く定位することで、より臨場感のある映画や音楽の再生を楽しめます。

2.高音質音楽再生のための左右スピーカー
高音質のマルチチャンネル音楽コンテンツが多くリリースされており、高音質で手軽に楽しめるシステムが求められています。従来のバーチャル技術では、左右チャンネルスピーカーからバーチャル効果を得るためのエフェクト処理された左右サラウンド信号を電気的に加算し出力しています。このためエフェクト処理用の信号が左右信号に影響を与え、音質変化が発生しています。本システムでは、左右チャンネルスピーカーから出力される信号は処理を加えず再生し、エフェクト処理用の信号は中央に設置されたセンタースピーカーから出力されます。

3.試聴エリアの改善
左右スピーカーから出力される信号でサラウンドスピーカーの仮想音源を作り出す手法には、試聴エリアが狭いという課題があります。明確な仮想音源再生を実行するための信号処理では、頭部伝達関数の正確な演算が必要であり、試聴エリアが狭くなる課題があります。本システムでは、中央に設置したスピーカーからサラウンドエフェクト用の信号を出力することでこれを軽減しています。

√4(ルート・フォー) 従来のバーチャルシステム
<√4(ルート・フォー)> <従来のバーチャルシステム>

<開発背景>

大型ディスプレイの普及にともない、マルチチャンネルでホームシアターを楽しむユーザーが増える中、日本の住宅環境にマッチした、もっと気軽に良い音でマルチチャンネルの映画・音楽を楽しめるシステムを望む声が高まりつつあります。
本システムは、従来のバーチャル技術を発展させ、フロントに置かれたスピーカーで高音質、高臨場感のマルチチャンネルサラウンドを再生するシステムです。今回、新しく開発した信号処理をDVDICに組み込むことで音質向上と音場再現を図り、今後DVDプレーヤ搭載のホームシアター・ミニコンポなどの各種AV機器に順次搭載していく予定です。

<技術解説>
5.1chの音声フォーマットの信号は、デコーダ部へ入力され、ディスクリートの5.1ch信号に復調されます。このデコードされた5.1ch信号(Lch:前方左チャンネル、Rch:前方右チャンネル、Cch:センターチャンネル、SLch:後方左チャンネル、SRch:後方右チャンネル、LFEch:サブウーハーチャンネル)を、前方で信号を再生するために信号処理を施します。
L、Rch信号はそのまま通過し、L、Rスピーカーに出力されます。Cch信号は2本のセンタースピーカーで再生するために、分配して出力されます。SLch、SRch信号は、「√4(ルート・フォー)」技術により、リスナーの左右後方に音像定位するように信号処理されます。

<4(ルート・フォー)ブロック図>
<4(ルート・フォー)ブロック図>

「√4」では、映画コンテンツの再生で重要なセリフが多く含まれるセンターチャンネルを用意。センターチャンネルスピーカが用意されていない従来のバーチャル処理と比較し、セリフの定位感、明瞭度が改善されます。

「√4」で処理されたサラウンドチャンネル信号(SL、SR)をL、Rチャンネルではなく、Cチャンネルに加算する処理を行っています。音楽コンテンツの再生においては、L、RチャンネルにSL、SRチャンネルを加算することで生じる音質劣化を防ぐとともに、自然なサラウンド感を実現しています。


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※:このページの内容は、報道発表日時点の情報です。その後、内容に変更が生じる可能性があります。
  また、ご覧になった時点で、生産・販売が終了している場合がありますので、あらかじめご了承願います



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