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ビクターの高音質化技術「net K2」がau携帯電話に採用

2008年1月28日 報道発表

au携帯電話がオーディオ機器同等の高音質プレーヤーとなり、
音楽の感動を楽しめる!

ビクターの高音質化技術「net K2」がau携帯電話に採用
~世界初※1、「net K2」技術が携帯電話に搭載~


 日本ビクター(株)とビクターエンタテインメント(株)が、「原音探究」の理念のもと、共同で開発を進めてきたデジタル音源の高音質化技術「K2(ケーツー)」の圧縮音源向け技術「net K2(ネットケーツー)」が、KDDI(株)のau 携帯電話に採用されることになり、au携帯電話の春モデルの新機種から順次搭載される予定です。

 今回KDDI(株)により世界で初めて※1携帯電話に採用された「net K2」技術は、デジタル圧縮伸張により情報量が10分の1から30分の1に圧縮※2され、歪感が増し、音場が狭くなり、高音域が減少するなど、音質が劣化した音楽を、携帯電話での再生時に高音質化処理をすることにより、失われた音楽情報を復元し、音質を飛躍的に向上させるものです。

 音楽配信の普及にともない、携帯電話等で圧縮音源を再生して音楽を聴くケースが増えていますが、これまでは音質面の制約から、アーティストやエンジニアを始め音楽制作者が本来伝えたい音楽の感動がお客様に伝わりにくい場合がありました。今回の「net K2」技術の搭載により、au携帯電話の音楽再生機能における高音質化がさらに進化し、携帯電話でも一般のオーディオ機器と同等レベルの高音質で音楽を楽しめるようになります。

 「net K2」技術には、音楽配信事業者側が音源を圧縮する際に高音質化処理を行う「net K2プリ処理」技術(ビクターエンタテインメント(株)では05年10月より採用を始め、その後、他の複数の事業者も採用)と、ユーザーが所有する機器で圧縮音源を再生する際に高音質化処理を行う「net K2ポスト処理」技術の2つがあります。今回、au携帯電話に採用されるのは「net K2 ポスト処理」技術で、配信用音源圧縮時の「net K2 プリ処理」と、au携帯電話再生時の「net K2 ポスト処理」の両方の組み合わせにより、圧縮音源においてもCDと同等、あるいはCDを超える音質が実現します。

 日本ビクター(株)とビクターエンタテインメント(株)は、音楽の感動をより多くのお客様に伝えることを目指し、「net K2」を自社だけでなく音楽配信に関わる業界各社にライセンス供与して音楽文化の発展に寄与すべく、今後も取り組んでいきます。

※1:2008年1月28日現在、当社調べ。
※2:CD(WAVファイル)との比較。

<圧縮前の音質を蘇らせる「net K2」技術>


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<ご参考>

ジム・アンダーソン氏(レコーディングエンジニア・プロデューサー)の「net K2」技術へのコメント

 「『net K2』の有無による圧縮音声の違いは目を見張るほどだ。『net K2』無しの音はまるでステレオではなくモノラルのように聞こえてしまう。『net K2』を使うと、音の広がりが増し、滑らかになる。私はジャズのレコーディングで『net K2』による飛躍的な音質改善を認めている。それは大変音楽的と言ってよい。シンバルの最高音域は別物のように繊細な表現力に変わり、ハイハットの音質も改善が著しい。」

※ジム・アンダーソン氏はニューヨーク在住のレコーディングエンジニア・プロデューサー。ジャズやアコースティックミュージックの録音を専門とし、世界で最も傑出したレコーディングエンジニアの一人として尊敬を集めています。

ジム・アンダーソン氏


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[2008年01月28日]