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当社4Kカメラなどが“皆既日食4K超高精細全天映像ライブ伝送上映”に採用

2009年7月16日 報道発表

日本で46年ぶりの皆既日食を、フルハイビジョンの4倍の超高精細映像でライブ体験!
当社開発の「4Kカメラ」「4Kプロジェクター」など超高精細映像技術が、世界初の“皆既日食4K超高精細全天映像ライブ伝送上映”に採用

日本ビクター(株)が世界で初めて開発した超高精細映像撮影用ビデオカメラと約1000万画素の高精細プロジェクターが、7月22日に日本で46年ぶりに観測される皆既日食の超高精細映像を奄美大島から関西などの会場に伝送し、遠隔地にいながら、その場にいるかのようなライブ感覚で皆既日食を体験する世界初の実験“皆既日食4K超高精細全天映像ライブ伝送上映”の中で、撮影用カメラおよび上映用プロジェクターとして活躍します。 
本実験において採用された当社の超高精細映像撮影用ビデオカメラは「4K2K 60P 単板カメラ」(本年5月12日報道発表)で、フルハイビジョンの約4倍にあたる4K(水平3840×垂直2160画素=829 万画素)の超高精細映像を毎秒60フレームでリアルタイムに出力できる、世界で初めてのカメラです。加えて今回は、皆既日食の超高精細映像を全天映像で撮影するため、和歌山大学と共同で、新たに190度魚眼レンズを開発して搭載しました。また、4K上映用プロジェクターは、約1000万画素(4096×2400画素) のD-ILA プロジェクター「DLA-SH4K」(2007年11月19日報道発表)で、当社の高精細映像技術が、本実験を強力にサポートします。※2009年7月16日現在、当社調べ。




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“皆既日食4K超高精細全天映像ライブ伝送上映”について

7月22日に奄美大島北部、トカラ列島、屋久島、種子島南部などで観測できる皆既日食は、日本の陸地では46年ぶりで、次回は2035年9月2日に北陸・北関東などで見られるまで26年間起こらない、非常に珍しい現象です。そして今回、独立行政法人情報通信研究機構(以下「NICT」)と超臨場感コミュニケーション産学官フォーラム(以下「URCF」)が共同で、通信実験“7.22皆既日食の4K超高精細全天映像ライブ伝送上映”を行います。
本実験は、奄美大島での皆既日食の超高精細全天映像を、URCFが構築した「4K超高精細全天映像伝送システム」を用いて、国内の全天ドームシアター(けいはんなプラザ、大阪市立科学館、大阪ABCホール、つくばエキスポセンターの4会場)にライブ伝送。一般にも公開して、皆既日食を遠隔地から高臨場体感・体験し、超臨場感技術に親しむ機会を提供するもので、このような4K超高精細全天映像のライブ伝送は、世界初の試みとなります。

※2009年7月16日現在、当社調べ。


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当社の次世代高精細映像システムへの取り組み

当社は、1996年からハイビジョン解像度を超える次世代高精細映像システムの開発に着手し、これまでにNICTと共同で4K超高精細映像基盤技術を世界に先駆けて完成しました。また、NHKが開発した「スーパーハイビジョン8K4K システム」への当社製プロジェクターの採用提案の推進や、「デジタルシネマイニシアティブ(DCI)」の4K2Kスペックの規格化への協力などを行っており、今後も、国内外での次世代高精細映像システムの研究や取り組みに積極的に参加していきます。


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「4K2K 60P 単板カメラ」の開発背景

近年、フルハイビジョン映像が世界規模で一般家庭にも普及する一方で、ハイビジョン(HD)放送を超える新しいテレビ放送規格化提案をはじめ、デジタルシネマ、プレゼンテーション、監視・制御、医療分野などで、 HDを超える次世代高精細映像へのニーズの高まりとともに、各分野での取り組みが活発になっています。 そのような中、当社は1996 年よりハイビジョン解像度を超える次世代高精細映像システムの開発に着手し、 2008 年1 月には、同デバイスを搭載したプロジェクター「DLA‐SH4K」を商品化、市場供給を開始しました。
当社が開発した「4K2K 60P 単板カメラ」は、これら次世代高精細映像のニーズに対応する動画撮影が  可能です。コンテンツ作成だけでなく、様々なアプリケーションへの応用もめざし、財団法人NHKエンジニア  リングサービスの技術協力を得て、カメラヘッドの小型化かつリアルタイムビデオ出力への対応を実現しました。今後は、4K2Kカメラとして様々な用途提案とともに、当社製4K2Kプロジェクター「DLA‐SH4K」とのシステム提案もおこなっていく予定です。


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「4K2K 60P 単板カメラ」の主な特長

1 . 世界初、4K2K 60P リアルタイムビデオ出力機能を搭載
2 . 当社独自のフォーマット採用により、セパレートボディを実現
3 . 4K2K 単板カメラセンサを搭載
4 . 外部同期信号に対応し、複数カメラの同期撮影が可能

※2009年7月16日現在、当社調べ。


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“7.22皆既日食の4K超高精細全天映像ライブ伝送上映”について (NICT発表資料より)

背景

7月22日(水)に、日本で、46年ぶりの皆既日食が起こります。日食現象、特に皆既日食では、太陽の満ち欠けもさることながら、全天空及び周辺の空間全体がダイナミックに変化します。この変化を捉えるには、超高精細かつ全天空映像が最適です。


今回の成果

NICTとURCFは、URCFメンバー企業が研究開発している4K超高精細映像技術を結集して、4K超高精細全天映像伝送システムを構築しました(世界初)。


実証実験概要

今回、この4K全天映像伝送システムを用いて、奄美大島の皆既日食の4K超高精細全天映像を、
けいはんなプラザ、大阪市立科学館、大阪ABCホール、つくばエキスポセンターにライブ伝送し上映します。 通信回線は、NICTが運用するJGN2plus他を用いて各会場を接続します。


奄美での日食時間帯(国立天文台より)

奄美での食の始まり 9時35分
皆既日食の時間帯 10時55分から10時57分まで (最大10時56分)
食の終わり 12時22分


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本プロジェクトの全体構成図



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[2009年07月16日]