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BV-R130HW

2011年9月8日 報道発表


新開発の有機色素記録層と高精度スタンパを採用した“BD-R LTH TYPE”ディスク

6倍速記録対応、録画用ブルーレイディスク(追記型)
10モデル を発売


~ 記録速度の高速化対応とともに、耐光性と長期保存性が向上 ~



「BV-R130HW」

「BV-R130HW5」
「BV-R130HW10」
「BV-R130HW20」

「BV-R130H10W」
「BV-R130H20W」
「BV-R130H30W」

「BV-R130HP5」
「BV-R130HP10」
「BV-R130HP20」


 ビクターアドバンストメディア(株)は、6倍速記録に対応したブルーレイディスク、“BD-R LTH TYPE(エルティーエイチタイプ)”の新商品10モデルを10月6 日に発売します。
 本製品は、ブルーレイディスク録画機器※1 において、より短時間でのダビング作業を実現。また、新開発の有機色素材料を記録層に採用し、優れた記録品質と保存特性を両立させ、地上/BS/110度CSデジタル放送などのハイビジョン番組の録画や、長期保存におすすめです。また、レーベル面にはホワイトと、カラー(5色)を用意し、ともにインクジェットプリンターによるワイドプリントが可能です。

※1 : BD-R規格バージョン1.3(BD-R LTH TYPE)に対応するブルーレイディスクレコーダーで録画・再生可能。“BD-R LTH TYPE”ディスク対応機器であっても使用前にファームウェアのバージョンアップが必要なことがあります。詳細は各機器メーカーにお問い合わせいただくか、当社ホームページでご確認ください。


品名
型名
内容
共通仕様
記録
速度

レーベル面

ケース
仕様
希望小売
価格
(税込)
発売

録画用
BD-R
LTH TYPE
ディスク

BV-R130HW
単品

記憶容量:
25GB
(片面単層)

録画時間:
約180分※2
約130分※3

1~6
倍速
ホワイト、
インクジェット
プリンター
対応
厚さ10mm
ジュエル
オープン
価格
10月
6日
BV-R130HW5 5枚パック
厚さ5mm
スリム
BV-R130HW10
10枚パック
BV-R130HW20
20枚パック
BV-R130H10W
10枚パック
スピンドル
BV-R130H20W
20枚パック
BV-R130H30W
30枚パック
BV-R130HP5
5枚パック
カラー5色、
インクジェット
プリンター
対応
厚さ5mm
スリム
BV-R130HP10
10枚パック
BV-R130HP20
20枚パック


※2 : 地上デジタル放送のハイビジョン番組を転送レート17Mbpsで録画の場合。
※3 : BSデジタル放送のハイビジョン番組を転送レート24Mbpsで録画の場合。


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主な特長

1.BD-R方式の1~6倍速記録に対応し、高速ダビングを実現

「Blu-ray Disc™ Recordable Format Version 1.3」に準拠する“BD-R LTH TYPE”で、新開発の記録層と高精度スタンパの採用により、記録速度を最大6倍速へ高速化。対応するBDレコーダーで6倍速の高速ダビング(高速ムーヴ)をする場合、20分弱でディスク1枚分(容量25GB)の記録が可能です。


2.ワイドパワーマージン設計で、信頼性の高い記録品質を実現(技術資料ご参照)

新開発の記録層は、分子設計から見直したワイドパワーマージン設計の有機色素材料を採用し、記録レーザー光のパワー変動に対して、広い範囲で低ジッター※4を達成し、6倍速の高速記録と高品位記録を両立しています。

※4 : 記録信号の品位を評価する指標。この値が低いほうが良く、高いと記録品位が悪く、映像に「ブロックノイズ」や「映像停止」などの障害が現れます。さらにジッター値が高いと再生不能となります。


3.新開発の有機色素記録層と反射層により、耐光性が向上し、長期保存を実現(技術資料ご参照)

新開発の記録層では独自の分子設計により、記録速度の高速化と耐光性の向上を両立。また、長期保存時でも金属粒子が変化しにくい新開発の銀合金を反射層に用い、経時変化による反射率低下を抑えて、長期にわたり安定した再生を実現します。


4.大切な記録面を「キズ、汚れ、ホコリ」から保護するハードコート技術「安心・長持ち保護コート」*を採用

記録面を保護する厚さ0.1mmのカバー層の表面に独自の「安心・長持ち保護コート」を採用。「キズ、汚れ」に強く、「ホコリ」がつきにくい特長があり、日常的なディスクの使用時や長期保管時も安心です。

*安心・長持ち保護コートは、ビクターアドバンストメディア(株)の商標です。


5.日本国内での厳格な品質管理と一貫生産による“高品質・高性能”ディスク

日本国内での一貫したディスク生産と厳格な品質管理により、安定した高品質・高性能を実現します。


6.スピンコート製法により、生産時に間接的に発生するCO2(二酸化炭素)を低減(技術資料ご参照)

無機記録型のBD-Rディスクの記録層は多層の金属薄膜をスパッタ製法で形成しています。一方、本製品のような“BD-R LTH TYPE”は有機色素を記録層として、スピンコート製法で形成されます。このスピンコート製法はスパッタ製法よりも製造時の消費電力が少ないため、“BD-R LTH TYPE”は製造時の電気使用量を低減できます。よって、その低減分の電気発電時に生じるCO2(二酸化炭素)の削減を実現します。


7.地上/BS/110度CSデジタル放送などにおける番組録画に必要な著作権保護技術に対応

各デジタル放送で「コピーワンス」または「ダビング10」が設定されたハイビジョン番組などを録画できる、高度な著作権保護技術にも対応しています。


8.インクジェットプリンターによるレーベル印刷が可能で、水性、油性のフェルトペンでの書き込みにも対応

印刷の自由度が高いワイドプリント(内径22mm~外径118mm)仕様です。


9.レーベル面はホワイトとカラー(5色)をラインアップ

  • シンプルで様々なプリントに対応するホワイトディスクタイプ。(「BV-R130HW」 「BV-R130HW5」 「BV-R130HW10」 「BV-R130HW20」 「BV-R130H10W」 「BV-R130H20W」 「BV-R130H30W」)
  • ジャンル別やユーザー別などの使い分けに便利な 「アクア、ペールライラック、アップルグリーン、ペールオレンジ、ローズピンク」の5色カラーディスクタイプ。(「BV-R130HP5」 「BV-R130HP10」 「BV-R130HP20」)

< 5色のカラーレーベル>


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企画意図

 国内では家庭向けテレビ放送が、2011年7月にアナログ方式からデジタル方式への移行(一部は除く)という大きな変革を迎え、家庭内の受信環境もデジタル放送対応テレビへの切り替えが進み、その録画機器についてもデジタルハイビジョン放送の高精細映像を劣化することなく録画・再生可能なブルーレイディスクに対応した機器へと、本格的に移行しています。それとともに、ブルーレイディスクの記録メディア(追記型のBD-Rと書き換え型のBD-RE)は、2011年には合計で約1億7,400万枚(前年比約166%)の国内販売が予測されています。(一般社団法人日本記録メディア工業会、2011年3月発表。)
 そのようななか、当社は独自の記録層技術による6倍速の高速記録や、耐光性・長期保存性の向上などを実現した本商品を市場投入し、ユーザーからの「ブルーレイディスクへのダビング時間を短時間で済ませたい」、「大切な録画内容を長期間保存したい」などのニーズに応えた商品展開をしていきます。


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特性表

1. ホワイトディスク仕様(ジュエルケース、スリムケース仕様)

 型名
BV-R130HW
BV-R130HW5 BV-R130HW10 BV-R130HW20
 品名

録画用ブルーレイディスク(追記型) BD-R LTH TYPE
(「Blu-ray Disc™ Recordable Format Version 1.3」準拠)

 内容 単品 5枚パック 10枚パック 20枚パック
 ケース仕様 厚さ10mm
ジュエルケース
厚さ5mm
スリムケース
 レーベル面 インクジェットプリンター対応のホワイトディスク、ワイドプリント仕様
 記録形式
追記型(1回録画可能)
 外径 120mm
 内径 15mm
 厚み 1.2mm
 基板材料 ポリカーボネート
 記録材料 有機色素記録材
 録画時間※5
・地上デジタル(HD) 放送: 約180分 *転送レート17Mbps として
・BSデジタル(HD) 放送: 約130分 *転送レート24Mbps として
・BSデジタル(SD) 放送: 約260分 *転送レート12Mbps として
 記憶容量 25GB (片面単層記録)
 記録速度 1~6倍速
 原産国 日本


2. ホワイトディスク仕様(スピンドルケース仕様)、および、カラーディスク仕様(スリムケース仕様)

 型名
BV-R130H10W
BV-R130H20W BV-R130H30W BV-R130HP5 BV-R130HP10 BV-R130HP20
 品名

録画用ブルーレイディスク(追記型) BD-R LTH TYPE
(「Blu-ray Disc™ Recordable Format Version 1.3」準拠)

 内容 10枚パック 20枚パック 30枚パック 5枚パック 10枚パック
20枚パック
 ケース仕様 スピンドルケース 厚さ5mmスリムケース
 レーベル面 インクジェットプリンター対応の
ホワイトディスク、ワイドプリント仕様
インクジェットプリンター対応の
カラーディスク(5色)、ワイドプリント仕様
 記録形式
追記型(1回録画可能)
 外径 120mm
 内径 15mm
 厚み 1.2mm
 基板材料 ポリカーボネート
 記録材料 有機色素記録材
 録画時間※5
・地上デジタル(HD) 放送: 約180分 *転送レート17Mbps として
・BSデジタル(HD) 放送: 約130分 *転送レート24Mbps として
・BSデジタル(SD) 放送: 約260分 *転送レート12Mbps として
 記憶容量 25GB (片面単層記録)
 記録速度 1~6倍速
 原産国 日本


※5 : 録画時間はレコーダーの仕様とモード設定により異なります。
・ 記載されている会社名、製品名は各社の商標および登録商標です。
 

*ビクターアドバンストメディア(株)は、太陽誘電(株)および日本ビクター(株)出資の合弁会社です。


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技術資料

1.ワイドパワーマージン設計により、多くのブルーレイ対応機器で安定した録画・再生が可能

 通常、ディスクへの録画時は、ブルーレイディスク録画機器の記録レーザー光を用いて行います。このレーザーパワー(出力)は経年劣化や使用環境(室温)など、周囲の影響を受けて変動することがあります。
 そこで本製品は、ワイドパワーマージン設計の新開発の有機色素材料を記録層に採用。これにより、広い範囲のレーザーパワーで良好な記録信号をつくることができるので、上述のレーザーパワー変動に対して、常に高品位の記録が可能です。また、良好な記録信号で録画されることによって、長期にわたり「ブロックノイズ」や「映像停止」などのない良好な再生を実現します。

< グラフ : 記録パワーの変動によるジッター推移 >


2.新開発の有機色素記録層により、耐光性が向上し、長期保存を実現

 本製品は“BD-R LTH TYPE”ディスクであり、CD-RやDVD-Rなどと同様に、記録層に有機色素記録材を使用しています。この記録材に記録レーザー光を吸収させ、光屈折率を変化させて記録を行います。
 本製品では、独自開発の有機色素記録層で耐光性を向上させました。当社の耐光性試験では、データが記録させた本製品の記録面を屋外の太陽光※6にさらした場合で約50日以上、屋内の蛍光灯※7の場合は、約29年以上も読み取り可能と推定※8しています。

※6 : 直射日光下の場合、①晴天昼太陽光は「100,000[Lux]」②晴天午前10時太陽光は「65,000[Lux]」 ③晴天午後3時太陽光は「35,000[Lux]」のパターンを考慮して、平均64,000[Lux]で算出。(当社耐光試験による屋外放置条件。) この明るさで、1日6時間浴びたとして、約50日以上耐えるという試算。
※7 : 蛍光灯下の場合、蛍光灯」300[Lux]」(蛍光灯照明30W×2灯使用の八畳間)とし、この照度で、1日6時間浴びたとして、約29年以上耐えるという試算。
※8 : 当社の試験結果による推定値。ディスクに記録されたデータの記録品質および使用するブルーレイディスク機器の状況にもよります。

< グラフ : 積算光量によるエラーレート推移 >


3.スピンコート製法により、消費電力およびCO2(二酸化炭素)の排出量を低減

 本製品は“BD-R LTH TYPE”ディスクであり、有機色素記録層をスピンコート製法で形成しています。一方、無機記録型の“BD-R HTL TYPE”ディスクはスパッタ製法で記録層を形成します。スピンコート製法はスパッタ製法よりも製造時の電気使用量が少なくて済むため、その差分となる発電時に発生するCO2の排出を低減できます。その低減量は、杉の木約26万本が1年間にCO2を吸収する量に相当※9します。

※9 : 当社の生産工場で、各製法で製品を生産する場合の消費電力をベースに、 日本国内で販売されるBD‐Rの枚数および、その全数が有機記録型BD-Rで生産される場合と無機記録型BD-Rで生産される場合に必要となる各消費電力を推定し、その差分を計算。その差分を発電する際に排出されるCO2を、1年かけて杉の木で吸収する場合に必要となる杉の木の本数を推定したもの。

< BD-RをLTHタイプで生産することで削減できるCO2を杉の木で1年間吸収した場合に必要な本数 >


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[2011年09月08日]