業務用HDメモリーカードカメラレコーダー
「GY-HM660」「GY-HM620」を発売
■新開発の250万画素1/3型フルHD 3CMOSセンサーを搭載し、F12の高感度と低ノイズの両立を実現
■上位モデル「GY-HM660」は、“SMPTE 2022-1”プロトコルを搭載し、ライブストリーミング機能を拡充

<「GY-HM660」>
*外付マイクは別売りです。
株式会社JVCケンウッドはJVCブランドより、小型・軽量ハンドヘルドスタイルの業務用HDメモリーカードカメラレコーダーの新ラインアップとして、「GY-HM660」「GY-HM620」の2モデルを4月下旬より発売します。
報道取材やブライダル、またスポーツといった幅広い撮影シーンに対応するため、新開発の250万画素1/3型フルHD 3CMOSセンサーを搭載し、F12の高感度と低ノイズの両立を実現。低照度下においても、高解像度記録が可能です。また、上位モデル「GY-HM660」は即時性が必要な取材・収録現場からのリポートや、取材先からの収録ファイルの転送など、従来モデルで好評を得たネットワーク機能を継承。さらに今回、“SMPTE 2022-1”プロトコルを新たに搭載し、ライブストリーミング機能を拡充しました。
品名 | 型名 | 希望小売価格(税抜き) | 発売時期 |
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業務用HDメモリーカード カメラレコーダー |
GY-HM660 | オープン価格 | 4月下旬 |
GY-HM620 |
主な特長
1.新開発の250万画素1/3型 フルHD 3CMOSセンサーを搭載し、F12の高感度・低ノイズの高画質記録を実現
新開発の250万画素1/3型 フルHD 3CMOSセンサーを搭載し、当社独自のノイズリダクション技術により暗電流や光ショットノイズを除去し、S/N感、高解像度感を損なうことなく、F12の高感度・低ノイズを実現しました。
2.光学23倍の高倍率と29mm広角撮影を実現するワイドズームレンズを搭載
光学23倍ズームと、焦点距離29mm~667mm(35mm判換算)のワイド画角を両立させた“FUJINON”製※1ワイドズームレンズを搭載。F1.6~F3.0の明るさを実現し、低照度での高画質撮影に対応します。また、オート/マニュアルの切り替えスイッチ、フォーカス/ズーム/アイリスを調整する独立三連マニュアルリングを装備するほか、光学式手ブレ補正機能やNDフィルター(OFF、1/4、1/16、1/64)を搭載。高度な光学設計により、コンパクトながら高画質・高精細なHD記録を実現します。
3.「MPEG-2」 と「H.264」のデュアルHDコーデックを搭載し、用途に応じたHD記録が可能
記録フォーマットは、「MPEG-2 Long GOP」、「AVCHD」、「MPEG-4 H.264」から選択が可能。用途に応じたHD記録を可能としました。また、ファイルフォーマットは、QuickTimeファイル(MOV)とXDCAM EXノンリニア編集ワークフローに最適なMP4ファイル、MTSファイルに対応。さらに「GY-HM660」では、MXFファイルにも対応しています。
4.プログレッシブ・高ビットレートとなる高画質“H.264 50Mbpsモード”(1920×1080:MOV)を搭載
5.SDカードスロットを2基搭載し、「シリーズ記録」「デュアル記録」「バックアップ記録」に対応
「GY-HM660」固有の機能
1.新たに“SMPTE 2022-1”プロトコルを搭載し、ライブストリーミング機能※2を拡充
ネットワーク接続機器からのライブストリーミングプロトコル“RTMP”(Ustream/YouTube Live)に加え、新たに業界標準の“SMPTE 2022-1”プロトコルを搭載※2。簡単かつ、低コストで高品位なデータ送信を可能にしました。また、高い信頼性で安定したデータ送信が可能なクラウドサービス“Zixi”※3に対応するとともに、送信補正を強化する新たなモードを追加。また、“Zixi”サーバーを使用したFTP機能も搭載しました。
※3:「Zixi」の利用には別途加入契約が必要です。
2.ネットワーク経由で音声を受信できるIP伝送リターンオーディオ機能(IFB) に対応※4
ネットワーク経由で音声を受信できるIP伝送リターンオーディオ(IFB)機能に新たに対応※4。これにより、撮影者はスタジオ・コントロールルームなどからネットワークを介して音声による合図などを受け取ることが可能です。
3.モバイル端末からリモートビューイング&コントロールが可能
ネットワークアダプター※5の装着により、カメラへの直接接続、またはアクセスポイント経由※6で各種モバイル端末によるリモートビューイングに対応。カメラ操作(REC/PAUSE、フルオート、ズーム、アイリス、フォーカス調整等)や詳細設定(ゲイン、シャッタースピード、ホワイトバランス等)も各種モバイル端末からリモートコントロールが可能です。
※6:アクセスポイントは、一般のホットスポットのようなセキュリティ認証を要求する環境では利用できません。
4.ネットワーク経由でのファイル送信が可能なFTPクライアント機能を搭載
5.収録した動画/音声ファイルにさまざまなメタデータを添付できるMXFファイルをサポート
6.HDファイルと他ファイル(HDファイル、SDファイル、Webファイル)の同時記録に対応
企画意図
当社の業務用カメラ「GYシリーズ」は、高い撮影性能はもちろん、扱いやすく小回りの利く機動性や、撮影映像のタイムリーな配信を実現する即時性を備えており、取材現場や収録現場における業務用カメラのニーズに応えた商品として高い評価を得てきました。
今回当社が発売するHDメモリーカードカメラレコーダー「GY-HM660」「GY-HM620」は、従来モデルで好評を得た基本性能を継承しつつ、光学性能とネットワーク機能をさらに強化し、撮影性能・即時性に係る機能を充実させました。
光学性能面では、新開発の250万画素1/3型フルHD 3CMOSセンサーを搭載し、F12の高感度と低ノイズの両立を実現。低照度時においても、より高精細な映像の撮影を可能にしました。また、上位モデルの「GY-HM660」では、ライブストリーミング機能を強化する“SMPTE 2022-1”プロトコルの搭載や、ネットワーク経由で音声の受信を可能にしたIP伝送リターンオーディオ(IFB)機能への対応※4など、ネットワーク機能をより強化し、取材・収録現場からの映像配信における、さらなる即時性にも対応します。
当社は本機を、ケーブルテレビ局や放送局ENG、制作プロダクションなどへ向けて、その機能・性能・特長を生かしたさまざまな業務用途に対応するカメラとして提案していきます。
その他の特長
1.小型・軽量サイズと、スタイリッシュかつエルゴノミックなデザインを両立
本体質量約2.5kg(「GY-HM660」)の小型・軽量サイズと人間工学に基づいたエルゴノミックデザインを両立。液晶ディスプレイを被写体への目線に近い位置に配置し、「Rec」ボタンと「TELE/WIDE」シーソーレーバーを、ローアングル撮影時に操作しやすいようにハンドルグリップ部に装備するなど、使い勝手に優れたレイアウトを採用しています。
2.同時出力可能なSDI/HDMI端子など、さまざまな映像機器との接続が可能
HD-SDIをはじめ、さまざまな映像出力端子を装備。HD SDI/SD SDIとHDMI出力端子はモニターとラインの同時出力に対応します。また、HDMI出力は1080pにも対応します。さらに、「TC Sync」端子により、本機2台を接続して、タイムコードを連携させることが可能です。
3.3.5型92万画素液晶ディスプレイと、0.45型122万画素カラービューファインダーを搭載
従来モデル「GY-HM650/HM600」の約2倍の輝度を実現した3.5型92万画素の16:9液晶ディスプレイを搭載。撮影時の繊細なフォーカス合わせが可能です。さらに、フォーカスアシスト機能と拡大フォーカス機能を使用することで、より最適なフォーカス調整をバックアップします。
4.記録開始の最長15秒前からの映像と音声の記録が可能な「Pre Recモード」を搭載
5.設定したフレーム数を、設定した間隔で間欠記録する「Interval Rec」モード搭載
6.スローモーションやクイックモーションなどの多彩な映像表現に対応するバリアブルフレームレート記録が可能
7.リモート操作が可能なワイヤードリモコン用φ2.5mm端子を装備
主な仕様
【一般部】 | |
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電圧 | DC 12V(ACアダプター使用時)、DC 7.2V(バッテリー使用時) |
消費電力 | 「GY-HM660」:約12W、 「GY-HM620」:約10W (VF使用時、シングルREC、その他出荷時設定使用時) |
外形寸法 | 幅177.5 × 高さ197× 奥行 415.5mm |
質量 | 「GY-HM660」:約2.5kg、 「GY-HM620」:約2.4kg(バッテリー SSL-JVC50装着時) |
許容温度 | 0℃~40℃(動作)、-20℃~50℃(保存) |
許容湿度 | 30%~80%RH(動作)、85%RH以下(保存) |
【カメラ部】 | |
撮像素子 | 1/3型 250万画素プログレッシブCMOS×3 |
同期システム | 内部同期(内蔵SSG) |
手ブレ補正 | 光学手ブレ補正方式 |
レンズ | F1.6~3.0、23倍ズーム、f = 4.1~94.3mm (35mm換算:29~667mm) |
感度※7 | F12、2000lx |
最低被写体照度※7 | 0.09lx(標準値)(F1.6、Lolux(36db)、シャッター1/30秒) |
フィルター径 | 72mm |
NDフィルター | OFF、1/4、1/16、1/64 |
ゲイン | (-6)※7、(-3)※77、0、3、6、9、12、15、18、21、24dB、 Lolux(30dB/36dB)、AGC |
電子シャッター | 1/4 ~ 1/10000、EEI |
LCDモニター | 3.5型 92万画素、16:9 |
ビューファインダー | 0.45型LCOS、122万画素(852×480×3) 、16:9 |
【ストレージ部】 | |
対応メディア | SDHC/SDXCメモリーカード(Class 4/6/10) (Class4はAVCHD/SD(H.264)/Webのみ対応) |
スロット数 | 2 |
【記録部】 | |
ビデオフォーマット | MPEG-2 Long GOP(HD)、AVCHD、MPEG-4/AVC H.264 |
ファイルフォーマット | MOV(HD/SD:H.264)、MP4(XDCAM EX)、MTS(AVCHD)、MXF※8 |
オーディオフォーマット | LPCM 2ch、48kHz/16bit (MPEG-2 Long GOP/H.264時)、 AC3 2ch(AVCHD時)、μ-law 2ch(Web時) ※8 |
【端子部】 | |
ビデオ出力 | AV出力(φ3.5mm ミニジャック ×1)、SDI出力(BNC ×1)、HDMI出力×1 |
オーディオ入力 | XLR ×2(MIC +48V/LINE)、φ3.5mm ミニジャック ×1 |
オーディオ出力 | AV出力(φ3.5mm ミニジャック ×1) |
ヘッドホン | φ3.5mm ミニジャック ×1 |
タイムコードリンク入出力(切換) | RCA ×1 |
USB | USBミニB ×1、USBホストA ×1※9 |
リモート | φ2.5mm ミニジャック ×1 |
【付属アクセサリー】 | |
バッテリー(SSL-JVC50)×1、ACアダプター ×1、電源ケーブル ×1, 大型アイカップ ×1、 CD-ROM (ドキュメント&ソフトウェアディスク)×1 |
※8:「GY-HM660」のみ対応。
※9:別売のネットワークアダプター接続専用。
記録モード
ビデオ フォーマット |
MPEG-2 | AVCHD | MPEG-4 AVC/H.264 | |||||||||||
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動画圧縮率(Mbps) | 35 | 25 | 18.3 | 28 | 24 | 18 | 9 | 5 | 50 | 35 | 8 | 3※8 | 1.2※8 | |
ファイル フォーマット |
MOV/MP4/MXF※8 | MTS | MOV | |||||||||||
オーディオ フォーマット |
LPCM 2ch | AC3 2ch | LPCM 2ch | μ-law 2ch | ||||||||||
HD | 1920× 1080 |
60i 50i 30p 25p 24p |
60p 50p |
60i 50i |
60i 50i |
60p 60i 50p 50i 30p 25p 24p |
60i 50i 30p 25p 24p |
|||||||
1440× 1080 |
60i 50i |
60i 50i |
60i 50i |
60i 50i |
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1280× 720 |
60p 50p 30p※10 25p※10 24p※10 |
60p※10 50p※10 |
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SD | 720×480 | 60i | ||||||||||||
Web | 960×540 | 30p 25p 24p |
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480×270 | 30p 25p 24p |
・FUJINONは、富士フイルム株式会社の商標です。
・HDMI、HDMIロゴ、およびHigh‐Definition Multimedia Interfaceは、HDMI Licensing,LLCの商標または登録商標です。
・AVCHDおよびAVCHDロゴはパナソニック株式会社とソニー株式会社の商標です。
・SDXC、SDHC、SDロゴはSD-3C.LLCの商標です。
・Dolby、AC3は、ドルビーラボラトリーズの登録商標です。
・XDCAM, XDCAM EXはソニー株式会社の商標です。
・Zixiおよび、ZixiロゴはZixi LCCの商標です。
・QuickTimeは、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。
・記載されている会社名および商品名は各社の商標または登録商標です。
関連情報
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【報道関係窓口】 株式会社JVCケンウッド コーポレート・コミュニケーション部 広報・IR部
TEL : 045-444-5310 〒221-0022 神奈川県横浜市神奈川区守屋町三丁目12番地
【お客様窓口】 株式会社JVCケンウッド メディア事業部 ソリューション事業統括部 ソリューション1部
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