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LY-HDR36-4/HDR36-2

2016年1月8日 報道発表


「D-ILA」デバイスを搭載し、HDR(ハイダイナミックレンジ)に対応した業務用36型高輝度表示ディスプレイ

HDRリアプロジェクションシステム
「LY-HDR36-4」「LY-HDR36-2」を発売


~最大4500cd/m2(「LY-HDR36-4」)の高輝度と高コントラスト40000:1によりオリジナルに忠実な映像を再現~


「LY-HDR36-4/LY-HDR36-2」


 株式会社JVCケンウッドは、JVCブランドより、当社独自の「D-ILA」デバイスを搭載したHDR(ハイダイナミックレンジ)対応の業務用ディスプレイ新商品として、HDRリアプロジェクションシステム「LY-HDR36-4」「LY-HDR36-2」を1月下旬より受注を開始し発売します。
 本シリーズは、最大4500cd/m2の高輝度モデル「LY-HDR36-4」と、2,800cd/m2の「LY-HDR36-2」の輝度の異なるモデルで展開。両モデルとも、高コントラスト40000:1を実現し、オリジナルに忠実な映像を再現するHDRに対応したリアプロジェクションシステムです。商品・研究開発用の高輝度リファレンスモニターや、放送局・映像制作用のHDR編集用マスタリングモニターまた、美術館・博物館・ギャラリーでの展示モニターなど、幅広い業務映像表示用途に提案します。

品名 型名 希望小売価格(税抜き) 受注開始時期
HDRリアプロジェクションシステム LY-HDR36-4 オープン価格 1月下旬
LY-HDR36-2

主な特長

1.明部での白飛びや暗部での黒つぶれのないHDR(ハイダイナミックレンジ)に対応

「D-ILA」のダイナミックレンジの広さを生かした細かい階調により、明部と暗部の輝度差(ダイナミックレンジ)が広いHDR映像に対応。これまでの一般的なディスプレイでは表現できなかった、「明部のきらめき」と「暗部のディテール」を同時に表現することで、リアリティ感のある映像表現を可能にします。

<HDR投影イメージ>

2.最大輝度4,500cd/m2の高輝度表示を実現(「LY-HDR36-4」)

当社が長年培ったプロジェクター技術と専用スクリーンとの組み合わせにより、最大4,500cd/m2の高輝度表示を実現しました。

3.当社独自開発の「D-ILA」デバイスにより、コントラスト比40000:1を実現

当社独自の「D-ILA」デバイスと偏光性能を高めた新ワイヤグリッド採用の光学エンジンとの組み合わせにより、コントラスト比40000:1を実現。高輝度化と高いコントラストで、リアリティあふれる映像再現を可能にします。

4.新開発カラーフィルターの採用により、色域DCI規格に準拠

当社独自の色再現技術「Real Color Imaging Technology」と新開発カラーフィルターの採用により、DCI P3(カバー率98%)の色域に準拠し、オリジナルに忠実な幅広い色再現が可能です。

5.「HDMI Deep Color」に対応し12bit階調の映像再現を実現

通常の8bit階調に加え、「HDMI Deep Color」に対応した10bit階調、12bit階調による映像再現を実現。また、当社独自信号フォーマットによる16bit階調にも対応しており、幅広い色数で滑らかな映像を再現します。

6.明るさとカラーを忠実に再現する独自機能を搭載

1)ユニフォミティ機能※1
独自の解析と、信号処理技術により、スクリーン中央の輝度を落とすことなく、周辺の輝度を上げることで、輝度ムラを改善し、画面全体を均一に表示します(特許出願済)


※1:ユニフォミティ機能はPICTURE MODEをDynamic以外で使用時のみ利用可能です。


2)表示カラーの解析機能
主にポスプロなどの映像制作時にマスタリングモニターとして必要な解析機能を搭載。

・「RGB Solo」
入力した映像信号のRGB成分を独立して表示することで、単独の色に乗っているノイズや、混色具合を確認することができます。

<「RGB Solo」イメージ>

<「RGB Parade」イメージ>

・「RGB Parade」
現在表示されている映像の構成要素(信号レベル)が分かる機能。
RGBそれぞれの信号レベルを示す複数の波形が画面下部に並んで表示ができます。直観的にカラーバランスが確認でき、HDRの広いダイナミックレンジを生かした高度な映像調整が可能です。


・「Color Gamut Assist」※2
入力した映像信号が設定した規格で正確に再現できているかを直感的に確認できる機能。設定したデータの色域に対して、正確に表示されているデータは「モノクロ」で、表示できていないデータは「カラー」で表示します。


※2:「Color Gamut Assist」はPICTURE MODEをDynamic以外で使用時のみ利用可能です。

<「Color Gamut Assist」イメージ>

企画意図

 近年、カメラなど撮影機材の高性能化により、明部と暗部の輝度差(ダイナミックレンジ)が広く、より現実(リアル)により近いHDR(ハイダイナミックレンジ)映像が撮影されるようになり、次世代のコンテンツとして注目を集めています。しかし、これまでダイナミックレンジの狭いディスプレイでは、そのようなコンテンツを忠実に表示・再現することは難しいとされてきました。
 そこで当社は、独自の「D-ILA」デバイス技術を生かし、高輝度と広いダイナミックレンジを実現するとともに、「DCI-P3」の広い色域にも対応するHDRリアプロジェクションシステム「LY-HDR36-4」「LY-HDR36-2」を発売します。本シリーズは、HDRに対応し人の見た目に近い映像の忠実な再現を可能にする業務用用途の36型ディスプレイとして企画・開発しました。
 当社は本機を、自動車の灯体設計や工業デザイン、研究開発用の高輝度リファレンスモニターとして、また放送局・映像制作におけるHDR編集用のマスタリングモニターや、美術館・博物館・ギャラリーでの展示モニターなど、高輝度な映像再現が必要なさまざまな業務用途での活用を提案していきます。

その他の特長

  • 前面のスクリーンは着脱式で交換が可能。使用用途や環境に合わせて、明るさや光沢の有無が選択できるようにオプションのスクリーン(別売)も用意※3。最大で10000cd/m2(スクリーンゲイン10使用時)の表示も可能です。
    ※3:スクリーン ゲイン10「SF-HDR36G10」は2016年2月発売予定
  • オプションのキャリブレーションソフト「PK-CS1501」(別売)※4により、経年変化により発生する明るさの劣化や色温度のズレを調整し、いつでも最大のパフォーマンスを引き出すことが可能。
    ※4:キャリブレーションソフト「PK-CS1501」は2016年2月発売予定。本キャリブレーションソフトの使用には市販の光学センサーが必要です。
  • 独自の動き検出アルゴリズムや高速LSIの搭載により、動きの速いシーンなどに発生する残像感を大幅に低減する「クリアモーションドライブ」
  • 6軸の色相/彩度/明度調整を実現する「6軸カラーマネジメント」
  • 「ピクセルアジャスト機能」により映像の色ズレを1/16画素単位で細かく調整が可能
  • 画づくりの重要な要素である階調を暗部と明部でそれぞれ独立して調整できる「明部・暗部補正」

主な仕様

型名 「LY-HDR36-4」 「LY-HDR36-2」
画面サイズ(型) 36型
表示エリア(幅/高さ) 796×452 mm
解像度 1920×1080
スクリーンゲイン・タイプ 4.8(光沢) 2.4(光沢)
輝度 4,500cd/m2 2,800cd/m2
光源ランプ 超高圧水銀ランプ265W
(ランプ寿命:高モードで3,500時間)
コントラスト比 40000:1
色域 DCI P3(カバー率98%)
端子 HDMI端子 ○(2)
RS232C端子 ○(1)
RJ45 ○(1)
騒音レベル※4 27dB
電源 AC 100V、50/60Hz
消費電力 380W(待機時1.5W)
許容動作温度範囲 5~35℃
許容動作湿度範囲 20~80℃
許容保存温度範囲 -10~60℃
外形寸法 (横幅)803mm × (高さ)906mm × (奥行き)730mm
質量 67.8Kg
付属品 電源コード、リモコン、電池(リモコン動作確認用)、クイックガイド、保証書
※4:当社基準による測定値です。

オプション品

品名 型名 希望小売価格(税抜き)
スクリーン(ゲイン2.4/光沢有) 「SF-HDR36G2」 オープン価格
スクリーン(ゲイン2.4/光沢なし) 「SF-HDR36N2」
スクリーン(ゲイン4.8/光沢有) 「SF-HDR36G4」
スクリーン(ゲイン4.8/光沢なし) 「SF-HDR36N4」
スクリーン(ゲイン10/光沢有) 「SF-HDR36G10」
スタンド 「EF-ST36」
キャリブレーションソフト 「PK-CS1501」

●「D-ILA」は株式会社JVCケンウッドの商標または登録商標です。 ●HDMI (High‐Definition Multimedia Interface)とHDMIロゴは、HDMI Licensing. LLCの商標または登録商標です。 ●その他、記載されている会社名、製品名は各社の商標または登録商標です。

お問い合わせ

本件に対するお問い合わせ先

【報道関係窓口】 株式会社JVCケンウッド コーポレート・コミュニケーション部 広報・IR部
           TEL : 045-444-5310  〒221-0022 神奈川県横浜市神奈川区守屋町三丁目12番地
お客様窓口】 JVCケンウッド カスタマーサポートセンター
           TEL : 0120-2727-87(固定電話からはフリーダイヤル)
                0570-010-114(携帯・PHSからはナビダイヤル) / 045-450-8950(一部IP電話)


本資料の内容は報道発表時のものです。最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。