壁掛型非常業務放送装置「EM-K150シリーズ」を発売
JVCケンウッドグループの株式会社JVCケンウッド・公共産業システムは、JVCブランドより、改正消防法※1による緊急地震放送に対応した、壁掛型非常業務放送装置「EM-K150シリーズ」を5月下旬より発売します。
本装置は、建物の規模や用途に応じて設置が義務付けられている非常用放送設備であり、平時の業務放送や火災時の非常放送よりも、地震時の緊急地震放送を優先して放送することが可能※2です。また、プログラムタイマーと豊富な38種業務メッセージの標準搭載や無線機との連動、多棟システムへの対応など業務放送としての機能も大幅に強化しました。
※1:消防法施行規則等の一部を改正する省令(平成21年総務省令第93号)および、非常警報設備の基準の一部を改正する件(平成21年消防庁告示第22号)により改正されました。
※2:別途、緊急地震速報受信端末との接続が必要です。
品名 | 型名 | 希望小売価格 (税抜き) |
発売時期 |
---|---|---|---|
壁掛型非常業務放送装置(10回線) | EM-K150-10 | オープン価格 | 5月下旬 |
壁掛型非常業務放送装置(15回線) | EM-K150-15 | ||
壁掛型非常業務放送装置(20回線) | EM-K150-20 | ||
非常業務遠隔操作器(最大20回線) | EM-C150-20 |
企画意図
非常放送装置は消防法により建物の規模や用途に応じて設置が義務付けられており、壁掛型の非常業務放送装置は規模の比較的小さい保育園や幼稚園、福祉施設、スーパーマーケットなどに多く設置されています。こうした非常放送装置は、主に通常の業務放送や非常放送の用途で使用されてきましたが、平成21年の消防法改正により、従来業務放送の扱いだった緊急地震速報を非常放送に優先して放送することが可能となったことで、防災意識も高まり、小規模施設に設置される壁掛型の非常業務放送装置においても、同法改正に対応した機器が求められています。
そこで今回当社は、壁掛型非常業務放送装置の新しいラインアップとして、同法改正に対応※2する「EM-K150シリーズ」を発売します。本装置は、緊急時だけではなく、通常時の業務放送としての機能も大幅に強化。プログラムタイマーの標準搭載による定時放送の自動化といった業務放送としての通常使用時の機能面の充実、使いやすさや、無線機との連動性、さらに、これまで壁掛型の非常業務放送設備ではできなかった多数の棟に対する全棟一斉放送の構築といった拡張性を備えています。
非常時、緊急時、通常時などのさまざまな場面で、避難誘導から業務連絡、BGM放送まで、建物内の人への有用な伝達を可能にするとともに、スタッフの業務削減にも貢献します。
「EM-K150シリーズ」の主な特長
1.改正消防法※1による緊急地震放送に対応※2
改正消防法※1に対応※2し、非常放送鳴動中に緊急地震速報を受信すると緊急地震放送を優先して放送します。なお、停電時も非常放送用の蓄電池を使って緊急地震放送をします。
2.曜日・時刻・エリアを設定して放送できるプログラムタイマーを標準搭載、豊富な放送音源も内蔵
曜日・時刻・エリアを設定して放送できるプログラムタイマー音源を標準搭載。別途タイマーや再生機などのオプション接続も不要です。タイマーのスケジュールは、曜日ごとの7種類に加え、臨時用に2種類(パターンA/B)を登録できるので、学校などで短縮授業や定期テストなど一時的なプログラムとして登録することができます。業務放送メッセージは、チャイムやサイン音楽、ラジオ体操、開閉店アナウンス、避難訓練などを想定した定型メッセージなど豊富な音源38種類を搭載。また、オリジナルメッセージを5つまで登録できます。さらに、プリセットされた音源を入れ替えることで最大43種類のオリジナル音源を登録することも可能です。
3.無線機※3との連動機能を搭載
本装置は、インターフェース機能を内蔵しており、離れた場所の無線機※3から本装置を起動して、無線機からの声を構内放送することができます。緊急時に、現場からリアルタイムな状況を判断して放送する場合や、放送する方も移動・避難しながら、構内に残っている人への避難誘導の一斉放送をするといったこともできます。
※3:UHFデジタル簡易無線機「TCM-D244CR」および子機の個別設定と、接続用ケーブルが必要です。設定は弊社にて有料で行います。
4.非常/業務放送の多棟システムに対応
同じ敷地内に複数の建物がある大学や工場などで、ニーズが高まっている一斉非常放送/一斉業務放送に対応。遠隔操作器「EM-C154」を接続し、全棟一斉式集中リモートマイクユニット「TZ-51536」を用いる※4ことで非常/業務放送の多棟システムを構築が可能です。なお、各建物の放送設備がラック型/壁掛型と混在していても使用できます。
※4:全棟一斉式集中リモートマイクユニット「TZ-51536」の接続には遠隔操作器は「EM-C154」が必要です。また本体側には追加電源ユニット「EM-N103」も必要です。
5.エネルギー効率に優れたデジタルアンプに対応
従来機「EM-K100シリーズ」で好評の、エネルギー効率に優れたデジタルアンプに対応。デジタルアンプ全4モデルから使用規模に応じて80Wから400Wまで幅広く選択することができます。
「EM-K150シリーズ」の主な仕様
型名 | EM-K150シリーズ |
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出力制御 | EM-K150-10:10回線および一斉 EM-K150-15:15回線および一斉 EM-K150-20:20回線および一斉 |
組込対象パワーアンプ | EM-KA80D:80W、EM-KA160D:160W、 EM-KA240D:240W、EM-KA400D:400W、 D級増幅方式(デジタルパワーアンプ) |
非常放送 | 音声警報式、一斉火災放送移行機能付 |
緊急地震放送 | 非常放送より優先可。 NHKチャイム音※5/REICサイン音 選択可 |
ブロック放送 | 最大5ブロック (緊急優先ブロック、業務ブロック、BGMブロック) |
緊急優先一斉放送 | 対応(追加電源ユニットと蓄電池の使用で停電放送可能) |
音声警報メッセージ | 日本語・英語 |
業務放送メッセージ | 最大43種類(工場出荷時38種類内蔵) |
業務放送優先順位 | 6段階 |
状態出力 | 11回路、11種類 |
PC接続端子 | USBシリーズBコネクター |
外部起動入力 | 15入力 |
タイマー部 | 総ステップ数:250 パターン数:9パターン(月曜日~日曜日、臨時A、臨時B)、制御出力:2 |
音声入力 | マイク×2、ライン×1、報時チャイム、電話ページング、 アナウンスユニット、非常業務遠隔操作器、 リモートマイクロホン、BGM |
電源 | AC100V(デジタルパワーアンプに接続) |
消費電力※6 | EM-KA80D:120W※7/190W※8 EM-KA160D:190W※7/320W※8 EM-KA240D:190W※7/420W※8 EM-KA400D:250W※7/650W※8 |
外形寸法 | 幅450mm×高さ622mm×奥行129mm (突起物含まず) |
質量 | 23.5kg(400Wアンプ、蓄電池組込時):EM-K150-20時 |
仕上 | アイボリー焼付塗装、マンセル2.5Y 9/1半艶近似 |
「EM-C150-20」の主な仕様
型名 | EM-C150-20 |
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出力制御 | EM-C150-20:20回線および一斉※9 |
電源 | DC24V(「EM-K150シリーズ」より供給) |
外形寸法 | 幅450mm×高さ265mm×奥行69mm (突起物含まず) |
質量 | 3.9kg(非常業務兼用マイク含む) |
仕上 | アイボリー焼付塗装、マンセル2.5Y 9/1半艶近似 |
※6:本体にパワーアンプユニットを組込および非常業務遠隔操作器(「EM-C150-20」)4台とリモートマイクロホン(「PA-C50シリーズ」)4台接続時。
※7:電気用品安全法による(AC100V)
※8:定格出力時(AC100V)
※9:「EM-K150シリーズ」が10/15回線時、添付のスイッチカバーを装着して誤操作を防止できます。
システム構成例
●記載されている会社名、製品名は、それぞれ各社の商標、または登録商標です。
お問い合わせ
【報道関係窓口】 株式会社JVCケンウッド 企業コミュニケーション部 広報・IRグループ
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