藤沢市湘南台文化センター様

1989年にオープンした藤沢市湘南台文化センターこども館。2009年に大規模なデジタル化が図られ、光学式プラネタリウム「ケイロン」と全天周デジタルシステム「バーチャリウムⅡ」の組合せでハイブリッド式プラネタリウムシステムを導入。その際、それを構成するプロジェクターとして発売間もないJVCケンウッド製D-ILA4KプロジェクターDLA-SH4Kを採用。五藤光学製魚眼レンズを装着し、高解像度と高いコントラストで光学式プラネタリウムの星空との相性も抜群でした。それから12年。少々長目のサイクルでしたが、老朽化による更新機種として4Kレーザー光源機であるDLA-VS4010へと交換になりました。

プラネタリウムでは高いコントラストが求められます。その点ではJVCケンウッド社のD-ILAシリーズは高い評価を得ております。また、弊社の魚眼レンズが継続して使用出来るように設計変更が無かったことや、ボディサイズも大きな変更がなかったことで、リプレースに関わる改造費が低く抑えられました。特に問題がない点は変更しないというデザイン継承の設計思想は、弊社にとって助かるポイントであり、費用面ではお客様にとって何より貢献できた点ではないでしょうか。更に、この12年間で大きなトラブルが無かったという信頼性の高さ、そしてレーザー光源で交換ランプ代が不要になる点がDLA-SH4Kの後継機であるDLA-VS4010を選んだ理由です。設置してみての感想は、カタログ値以上に明るく、色合いが鮮やかであることでした。この点でもお客様の期待を裏切らなかった嬉しいポイントです。

今回の機器改修は、2009年7月のリニューアル以来12年間使用してきたDLA-SH4Kの輝度、彩度等の問題点を改善するために選定した機器でした。その効果は絶大な物で、入場者からも「見やすくなった」「目が疲れずゆったりと見られる」「学習効果が上がる」など喜びの声が聞かれます。また、高輝度プロジェクターがもたらす恩恵は素晴らしく、番組の演出効果の幅も広がりました。光学の星空との相性も良く、このプロジェクターのコントラスト比の高さが夜空を程よく再現してくれています。このプロジェクターは、来場者の方々に壮大な宇宙の夢と希望をもたらしてくれる最高の機器になるのではと期待しています。

藤沢市湘南台文化センターの象徴とも言える巨大な地球儀。その中にあるのが「宇宙劇場」（プラネタリウム）です。傾斜した床には160席の全てのお客様がゆったり楽しめるように、全席快適なリクライニングチェアを完備しています。

藤沢市湘南台文化センター　こども館3階
神奈川県藤沢市湘南台1丁目8番地 TEL：0466-45-1500
https://www.kodomokan.jp/index.html