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愛知県内に3つのキャンパスを有し、9学部・6研究科・3研究所での高い研究レベルを誇る名古屋大学。地震などの自然災害対策として、キャンパス間を光ネットワーク回線で結び、一斉放送を可能にする業務用放送設備『EM-D300シリーズ』を中心とした業務放送システムを導入。明瞭で聴き取りやすい「高音質放送」が、広大なキャンパスに集う学生や職員の「安全を確保する」重大な役割の一端を担っています。
東南海沖地震などの発生が想定される中、名古屋大学では、災害発生時には学生や職員の安全確保のため、東山キャンパスに設置された「災害対策本部」から、緊急地震速報などの災害注意情報をキャンパス内要所に一斉に放送できる業務放送システムを検討。県内3カ所のキャンパスと広大な敷地をカバーし、平常時の業務放送機能にも優れるなど、運用面でのストロングポイントに加え、導入コストのメリットなどにも評価を頂き、JVCの業務用放送設備『EM-D300シリーズ』、壁掛型非常業務放送装置『EM-K100シリーズ』、『IPオーディオユニット』などの採用が決定しました。
災害対策本部に設置した『EM-D300シリーズ』と各ブロックに設置した『EM-K100シリーズ』を光回線でネットワーク。業務放送のIPネットワーク化を可能とする『IPオーディオユニット』により、広いキャンパス内の各ブロックへリアルタイムな放送を実現。①緊急地震速報→②MCA無線→③災害対策本部アンプ→④ブロック放送アンプ→⑤末端放送アンプ、と放送の優先順位も設定。また、一斉放送は、災害対策本部からの放送が不可能な状況も想定し、各ブロックから他ブロックへの一斉放送も可能。さらに停電時でも放送ができる『無停電電源装置(UPS)』の組み込みも大切なポイントです。
EM-D300シリーズの導入により、今までは一部の建物毎だった「緊急放送」が、災害対策本部から一元的に行える様になりました。館内はもちろん、グラウンドなどの屋外へも一斉放送ができ、音声も格段に明瞭となった様です。昨年の「全学一斉避難訓練」でも約1万人の学生や職員が参加する中、各建物内から屋外への迅速な避難誘導ができ、大学関係者の安全確保に欠かせない設備ということが実証されました。日頃から業務放送でも活用するなどして、緊急時には的確でスピーディに操作が行えるよう取り組んでゆきたい。1年後に「減災連携研究センター棟」が完成する予定もあり、学内への防災・減災意識の啓発に一層努めて行きたいと考えています。
1939年設立の名古屋帝国大学を母体とする国立大学法人。東山、鶴舞、大幸に3キャンパスを有し、文学部、教育学部、法学部、経済学部、情報文化学部、理学部、医学部、工学部、農学部の9学部と、9の研究科及び研究所を設置。自由闊達な学風を誇り、新しい時代を切り拓くことのできる「勇気ある知識人を育成する」ことを憲章とする。クオリティの高い研究レベルは内外より高い評価を得、大学関係者からは4名のノーベル賞受賞者を輩出している。
ご協力:NDS株式会社電設事業本部(旧社名 日本電話施設株式会社)