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アーカイブ情報

1978年から2009年にわたり日本ビクター(株)主催で開催された「東京ビデオフェスティバル」の情報です。

第30回東京ビデオフェスティバル | TVF2008 in YOKOHAMA 開催! | 2008年3月2日(土)パシフィコ横浜
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4.審査委員と大賞受賞者のトークフォーラム(2/2)
大賞作品の分析
ビデオ大賞「The Last Chapter(最終章)」
厳格だった父と作者との長い断絶と、孫娘との交流をきっかけに絆を取り戻していく家族の肖像を描いた、重厚なノンフィクション作品です。
高畑勳氏  高畑勳氏は「お父さんとの確執が描かれているんですが、その映像素材がいろいろあって、それがすごい。そしてアニメーションを使うタイミングの良さに驚きました」と、親子の関係をさまざまな角度から描いた作品の素晴らしさを讃えていました。

同じように佐藤博昭氏も「昔の写真が出てくると、どこかが動くのではないかと全体をくまなく凝視してしまう。そこがとても上手い。もっと長編の作品を見てみたいと思いました」と絶賛しました。

Makiko Ishiharaさん   作者のMakiko Ishiharaさんは「父は時代の犠牲者だと思います。そして、ある意味で純粋な親父だったと考えています」と、いまだからこそ言えるお父様への愛情を吐露されていました。
ビデオ大賞「いまどきの21歳の主張」
作者は、「世の中いいこともあれば悪いこともあり、プラスマイナスゼロ」と自分に言い聞かせることにした。身辺の出来事のシーンを若さと明るさ一杯のノリで、テンポの良い映像作品にまとめ上げた作品です。
高畑勳氏   椎名誠氏は「素直な作品だと思います。感性がいまどきの21歳。こんな風な目でとらえているんだと参考になりました」。大林宣彦氏が「作品があなたそっくり。この作品を年配の人が観ると“いまどきの子というのは?!”と言うことを予想してこのタイトルをつけたのですか?」と問いかけると、



 制作した作者である黒川優生さんは「自分がいまどきやなぁと思ってこの作品のタイトルにしました」と、素直に答えていました。
日本ビクター大賞「学びの場が消えてゆく〜夜間高校の教室から〜」
こうありたいという願いと、社会に出てそれを貫いていけるかという不安。ゆれ動く心の内を、同世代の主人公が日常空間の中でてらいなく演じ、まねのできないカメラワークでこれを確かに描き切った作品です。
椎名誠氏  自らも教壇に立ち教える立場にある佐藤博昭氏は「一般的なニュースとして知っていましたが、困る人は誰なのかという当事者の顔が見えたこの作品は、問題の重要性を社会に問う大きな意義があります」と高く評価しました。




内田セイコさん作者である斉藤雅之さんは「全日制の高校では埋没してしまうような人でも、夜間の定時制高校ではきちんと役割があり、先生も一人ひとりをしっかりバックアップして自信を持たせるような教育が行われています」と、夜間定時制高校を紹介していただきました。日本ビクターの審査委員である北見雅則氏は、「夜間高校ではNo.1ではなく、一人ひとりに合ったオンリーワン教育を実践しています。個人ジャーナリズムが、危機に瀕している現状を社会に訴えた功績は大きい」と、この作品をTVFが取り上げられた喜びを語りました。

審査員講評入賞作品の傾向と話題
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3.審査委員と大賞受賞者のトークフォーラム(1/2)
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4.審査委員と大賞受賞者のトークフォーラム(2/2)
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