フーセンガムをふくらませる—、それを、“バブリング”という。
幾人もの男女が、次々にカメラの前に立ち、思い思いのバブリングを披露する。1人で、またはペアで、3人で…。2重3重のフーセンを作ってみせるテクニシャンから、ガムが口から飛び出してしまうヘタクソまで、そのアクションは様々だ。画面では、終始、数秒間のカットが連続して繰り返される。その独特のリピート編集により、フーセンの動き、人の表情、動作が、また、「パン！パン！…」という破裂音や人の声の断続が、ある種の緊張感を伴って展開される。パフォーマンステープをビデオ編集でコラージュすることで日常的部分を拡大する効果をあげた作品。