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アーカイブ情報

1978年から2009年にわたり日本ビクター(株)主催で開催された「東京ビデオフェスティバル」の情報です。

発表・表彰式(2009年3月1日(日))

入賞作品表彰

羽仁 進 審査委員の司会・進行で、「佳作」70作品、「優秀作品賞」30作品を発表、表彰。入賞された方はステージ上で各審査委員より表彰されるとともに、喜びの言葉や制作時のエピソード等をスピーチし、会場から暖かい拍手で称えられました。


審査委員とともに大勢の来場者が入賞者を祝福。



ピープル賞

インターネットでの投票で「ピープル賞」(3作品)が選出されます。今年は次の3作品に決定いたしました。ピープル賞の受賞者には楯が贈られました。



『Sin Decir Nada』(何も言わずに)
Diana Carolina Montenegro Garcíaさん

視聴者からのコメント

「素晴らしい作品です。彼女は天才です。良い脚本、良い展開、良い女優たち、良いメッセージ。抽象的でなく退屈しません」


『封心鎖』(心の鍵)
Chung Wai Kitさん

視聴者からのコメント

「優れた作品です。愛、サスペンス、笑い、心に訴える作品が見たい時は、この映画をぜひ見るべきです」


『12.7%』
長野県梓川高等学校 放送部

視聴者からのコメント

「高校生がこういう取り組みをすることはいいことだなと思いました。私も憲法について少し関心を持つことができました」



大賞作品発表・表彰

TVF2009を象徴し、最も優れた作品として「ビデオ大賞」、「日本ビクター大賞」を発表、表彰しました。

「ビデオ大賞」には、盲目の少女の自立していく姿を描いた『メラニー −自分の道をゆく−』、「日本ビクター大賞」には老夫婦の介護生活を暖かく表現した『共に行く道』のそれぞれが表彰され、トロフィーが贈られました。ステージ上の作者への称賛に会場が包まれました。


ビデオ大賞『Melanie-Ich gehe meinen Weg(メラニー −自分の道をゆく−)』Klaus Fleishmannさん(ドイツ)

作者・クラウス フライシュマンさんは、「私と妻の2台のカメラで記録した作品です。この受賞は目の見えない方たちに勇気を与えることができたと思います。ありがとうございました」とご夫妻で喜びを表していました。

羽仁 進 審査委員は「勇気づけられた作品です。メラニーは自分が見えていない世界を、実世界以上に広げていけるんじゃないか。いろいろ克服しなければならない問題があるのでしょうけど、明るく元気に生きていけるのは素晴らしいと思います」。また、佐藤博昭審査委員は「凄いと思ったのは、街を一人で歩くための試験がある。それに合格するための努力をして、自分の生きる道を獲得していくシステムがあるのは進んだ社会だと思いました」と障がい者が自立していける社会のシステムに感銘をうけていました。

なお、作者のクラウス フライシュマンさんには、賞金50万円と副賞としてビデオカメラが贈呈されました。



日本ビクター大賞『共に行く道』内田リツ子さん(千葉県)

作者・内田リツ子さんは、「ホントかなという気持ちです。主人に入賞したといったら“良かったね”といってくれました。ビデオの魅力は、難しくて面白いところですね」と喜びを述べていました。

羽仁 進 審査委員は「カットの挿入が実にうまいんですよ」。椎名 誠 審査委員は「涙と笑いがある名作だと思います」。そして北見雅則審査委員も「老老介護という、とてもシリアスな問題をコミカルに楽しく伝えた内田さんは天才だと思います」と締めくくりました。

なお、作者の内田さんには、賞金40万円と副賞としてビデオカメラが贈呈されました。



TVF終了について

「TVF2009」発表・表彰式後には、今回で31年間の歴史に幕を下ろすことになり、主催者を代表して取締役の米光信彦さんがTVF終了の説明と31年間の感謝の気持ちをこめて挨拶。続いて、31回の歴史にゆかりのある方々からコメントが寄せられました。31回連続で作品を応募された岡野重和さん。数々の受賞歴をもつ池田稔さん、佐藤均さん、西山洋一さん。第1回ビデオ大賞作品をはじめ、数々の作品を指導した原 勤さん。近年ビデオ大賞を受賞された女性作者、2007年「漢字テストのふしぎ」作者・長野県梓川高等学校放送部OG 森本菜津美さん、2005年「つぶつぶのひび」作者・大木千恵子さん、2003年「ROGO」作者・福岡典子さんが登壇したほか、ビデオジャーナリストの先駆けとなるジョン・アルパートさん・津野敬子さんとビデオ大賞3回受賞の河田茂さんからのビデオレターが上映された。最後に元VIC長福本昌美さん、元事務局奥田武雄さんが紹介され「TVF」の歴史を締めくくりました。


レセプション

発表・表彰式後には、審査委員と受賞者、ご来場いただいたビデオファンが思い思いに語り合えるレセプションパーティーが催されました。

年齢、性別、国籍が異なる様々な方々がビデオ映像という共通言語を通して交流し、歓談の輪や記念撮影をされるシーンが見られました。そして、参加された方々は親睦を深めた入賞者、TVFへの別れを惜しみながらも再会を約束し合い、閉会となりました。


審査委員や他の入賞者との歓談のひととき。



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