JVC ビジネス向け製品・サービス >> スポーツコーチングカメラシステム

KOZUE'S REVIEW:女子サッカー日本代表優勝メンバー 安藤梢選手 スポーツコーチングカメラ体験記

2017年3月6日 第4回 スプリントトレーニングとタギング機能

近況~リーグ後半戦スタート!~

ドイツ女子ブンデスリーグはウインターブレイク後、2月19日から後半戦がスタートしました。後半戦が始まる前に、チームを支えてくれているスポンサーの方達を招いたパーティーを行いました。

その会に、デュッセルドルフの水内総領事も来てくださいました。総領事ご夫妻はエッセンの試合にもよく応援に来てくださり、的確なサッカーのアドバイスもしてくれたりとても気さくでチャーミングな方なので、エッセンの選手やスタッフもお二人が大好きです。奥様が手作り豆腐を選手にプレゼントしてくれたり!

クラブみんなが日本にとっても興味を持ってくれるようになっています。嬉しいですね!


サッカー選手のスプリントトレーニング~世界で戦えるスピードを身につける~

最近では、サッカー界でもよくトレーニングに取り入れるようになってきているスプリントトレーニング。私は筑波大学で『Team梢』を立ち上げて2002年頃からトレーニングを続けています。その様子をほんの一部ですが動画でご覧ください!!!

世界で戦えるスピードをつけるためにこのトレーニングを始めたわけですが、それだけではなく、スプリントトレーニングのおかげで様々な効果が出ています。効率良く正しいフォームで走れるようになると、

  • ・試合中に無駄な力を使わずに走ることで、
     何度もスプリントを繰り返せるようになる
  • ・身体のコントロールができるようになり、
     ターンやストップ動作も速くなる
  • ・助走が安定したり、動作が速くなってシュートが
     速くなる
  • ・怪我防止にもなる
などの効果があります。

撮影協力:筑波大学


多人数での練習時にはタギング機能活用~映像検索を早くする~

様々なトレーニングでも必ず一つ一つの動作をしっかりコーチングカムで撮影しチェックしているのですが、何人かの選手と一緒に練習する時には自分だけ撮影してもらうわけにもいきませんし、1人1人撮影待ちをするのも効率的ではありません。

そこで検索を楽にする機能がタギングです。ひとつの動画ファイルの中で後で見たいシーンに頭出し信号を入れることが出来、そこからあらかじめ指定した秒数だけ映像を見たり、ダウンロードしたりすることが出来るんです。

この機能で検索時間を短縮、みんなが自分の見たい映像をその場でチェックしてトレーニングに励んでいます。


複雑な動作とチェックの重要性~ドイツでも映像のやりとりでしっかりチェック~

サッカーはただまっすぐ走るだけではなく、ターンやストップ動作、様々なスタートのきり方、スピードの変化があります。そういった要素もしっかりトレーニングに取り入れてピッチで生かせるトレーニングメニューに取り組んでいます!

陸上の専門のコーチに指導してもらって指摘してもらっても、自分が思っているフォームと実際のフォームが全く異なっていたり、自分では気づかないうちに悪いフォームに戻ってしまっていることが多々あります。

自分では気づかないフォームのズレをコーチングカメラの画像でチェックすることは大変重要で、体幹、支持足、振り足、骨盤の動き、足首の角度、腕の振りなどを毎回細かくチェックしながら取り組むことで、より速く効率良い走りを作っています。

もちろん、ドイツでもしっかりチェックしています。試合が続いて身体が疲れていたり、怪我などがあったりするとシーズンの途中で気づかない間に悪いフォームになってしまうことがあります。そういった時には、コーチングカムで撮影したものを日本のコーチに送って確認してもらいながら修正に取り組んでいます。


2017年2月9日 第3回 ハイスピード撮影とマルチカメラ撮影

近況~カフェでの時間がお気に入り~

Hallo!(ドイツ語綴りです、念のため)

みなさん、2017年もどうぞよろしくお願いいたします。

ブンデスリーグはウインターブレイクがあったので年末年始は日本に帰って年越し蕎麦やお餅など日本のお正月を味わいながら過ごすことができました。日本には美味しいものがたくさんあってそれだけでも幸せな気持ちになれます!

今、ウインターブレイクが終わり、ドイツに戻って後半戦に向けまた新しいスタートをきっています。

ドイツでは、カフェでゆっくりする時間がお気に入りです。新しいカフェを発見したり、友達やそこで出会った人とお話したりして楽しんでいます。


2台のカメラを使ったハイスピード撮影~内側に切り込んでからのスライダーシュートの練習~

シュートはボールを蹴るインパクトの部分に目がいってしまいますが、実はボールを蹴る前の助走部分がとっても大切!それをチェックするのによく使うコーチングカメラの機能を紹介します。

撮影協力:筑波大学


●ハイスピード撮影

サッカーのシュートは、助走部分でしっかり加速して、そのエネルギーをしっかりボールに乗せて、“蹴る”というよりは“前に押し出す”感じ。

エネルギーを効率よくボールに伝え、強く正確なシュートをするために、体幹の維持、骨盤・膝・足首・腕の動きなどをコーチングカメラのハイスピード撮影機能を使って細かくチェックします。ハイスピード撮影をすると超スロー再生で見ることが出来るので、より細かくチェックでき、効果的に練習することができます。

撮影協力:筑波大学


●2方向からの同期撮影と同期再生

サッカーのプレー動作は、まっすぐだけではなく様々な方向転換を行います。このシュートシーンは横向きに助走して、軸足や身体のひねりを使って縦向きにボールを蹴っています。

コーチングカメラは複数台のカメラを同期させて録画することが出来るので、このシュートシーンでは2方向からハイスピード撮影を行いました。

再生アプリで2方向からの映像を同期した状態で再生でき、違う角度から体幹の安定度合い、股関節・膝・足首・腕の動きをより正確にチェックすることができるので、新しい気づきがあり、プレーの向上につなげることができます。

チェックポイント~自分の感覚と実際の映像の擦り合わせ~

映像確認時にどんな点をチェックしているかの一部を紹介します。

  1. 助走の1歩目からしっかり身体を倒し込んで高速助走に入っているか。(身体の倒し込みの角度、体幹・膝・腕の動き)
  2. 3歩目で身体を起こして4歩目の軸足は踵から入っているか。(軸足のブロック、体幹、足首・膝・股関節・腕の動き)
  3. インパクトの部分で、蹴り足に加重し、体幹のひねりを使いながら、蹴り足は骨盤を前に押し出すようにフォロースルーしているか。(体幹、骨盤・股関節・腕の動き)※うまく蹴り足に体重移動できると自然と軸足が飛ぶ!

今日ご紹介した機能により、グランドでその場でチェックして、修正して、またチェックして、というやり方で練習できるので、自分の感覚と実際の映像をその場で擦り合わせながら練習できます。

私はメッシ選手の映像をお手本にしながら自分の動きとどこが違うか細かくチェックしながら練習しました。

みなさんも、より速く正確なシュートを目指して練習してみてください!

撮影協力:筑波大学 <専用再生アプリ使用>

2017年1月1日 第2回 トレーニングの効果を最大限に引き出すには

近況~メリークリスマス&ハッピーニューイヤー!~

Guten Tag!

12月といえばクリスマスですね(このレポートがアップされる頃は、ハッピーニューイヤー、ですね)。私の暮らしているドイツは12月に入ってクリスマスマーケットでとても賑わっていて、ロマンティックな雰囲気を味わえます。

クリスマスマーケットはドイツ全土の各街で開催され、その街によって様々な食べ物や飲み物、クリスマスグッズなどがあるので、お気に入りのマーケットを見つけるのも楽しみの一つです。


前回のウエイトトレーニングの応用編~ウエイトトレーニングの片足バージョン~

前回レポートしたスクワットの応用バージョンになります。

このトレーニングは筑波大学でいつもお世話になっているスプリントコーチに習ったトレーニング方法で、特に臀筋群(でんきんぐん)を強化することを目的としています。

元々はスプリントコーチに足が速くなるためのトレーニングとして習いましたが、サッカーにおいても軸足が安定してシュートが強くなったり、片足ジャンプ力がつきヘディングも今まで以上に相手に競り勝てるようになるなど、とても効果が大きいトレーニングの一つです。

片足に段差を設けることによって、より臀部(でんぶ=お尻)の筋肉に負荷をかけることができ、効果をあげることができます。

最初は軽い棒などで練習して、筋力がついてきたらバーベルなどで負荷をあげていくと良いと思います。


コーチングカメラの映像利用と視点~コーチングカメラで意識している点をチェック~

このトレーニングでは、

  1. 片足の足裏全体にしっかり乗る。
  2. 片足に乗ったときに体幹を意識してまっすぐになるようにする。
  3. 上げる方の足をすっと上げ、足の裏が水平になるように上げる。

という点を特に意識しています。

この点をチェックするのに有効なのがコーチングカメラの映像です。

自分がやっているつもりでもその通り出来ていないことが多く、それをチェックして、練習を効率的かつ最大限の効果を引き出すものとするのがコーチングカメラの役割だと思っています。

コーチングカメラの機能~タギング機能の活用~

JVCのコーチングカメラはiPadアプリで遠隔操作が出来るのですが、録画の最中に任意の名前をつけた『タグ』という頭出し信号をいれることができます。

これにより後から見たい映像を簡単に選んでカメラから切り出し転送し、iPadで見たり保存したり出来ます。

私は仲の良いチームメイトの名前を入れて撮影してあげたりしています。

練習をその場で簡単に確認するのにとても良い機能として重宝していますので、この『タギング機能』については別の機会にもっと詳しくレポートしたいと思います。


2016年12月1日 第1回 体幹の重要性と動画撮像の利用

近況:ドイツで頑張っています!

女子ブンデスリーグが開幕して第8節時点で、私が所属するチーム、SGSエッセンは4位、個人では2ゴールという結果です。

ドイツはとても寒くなってきてダウンを着て出かけています。凍えるように寒い時もあるので、風邪をひかないようにタンブラーを持ち歩いて身体をあたためたりしています。


コーチングカメラの使い方:ウエイトトレーニングを撮影してその場で確認・修正

私はコーチングカメラを使ってウエイトトレーニング時(スクワット)の自分の姿を横・後ろなどから撮影して確認しています。

コーチングカメラで実際の動きをすぐにその場で確認することで、すぐに正しい動きに修正して効率良く正しくトレーニングすることができています。


横からの撮影では、膝が前後していないか(固定されているか)、体幹が安定しているか(背中が丸まっていないか、そりすぎていないか、ぐらぐらしていないかなど)、を確認しています。

後ろからの撮影では、左右にバランス良くのれているか、肩甲骨をよせて体幹でしっかりシャフトを支えているか、つま先がまっすぐになっているか(足の裏全体にしっかりのれているか)、を確認しています。

体幹がかなり重要なので、体幹、膝やつま先などの動作を確認する際には、ハイスピードモードで撮影して細部にわたったチェックをするようにしています。


ウェイトトレーニングの効果:効率的に大きな力を発揮、怪我の防止にも

体幹部のしっかりした姿勢でスクワットを行うことで、意識的に効率的に大きな力をだせるようになります。
間違ったトレーニングは逆効果になりますので、コーチングカメラの映像を常にチェックして、正しい動きに修正することが大切だと思っています。

私の場合、スクワットで身につけた体幹の使い方、力の出し方を利用して、スプリントやサッカーの動作でより速くパワーを出せる動きにつなげています。また、怪我の防止にもつながると考えています。

コーチングカメラへの想い:怪我の経験と撮影画像チェックの重要性

私の場合は、昨年足の骨折でリハビリをした際に、怪我をした方の左足に力が入りにくくなり、自然と右足ばかりで偏って力をだしてしまう癖がついてしまいました。そんな時にコーチングカメラを使って毎回のトレーニングで左右の力の出し方のバランスをチェックしていくことで、効率的にしっかり治していくことができました。

怪我から復帰してプレーできるようになっても、サッカーの試合や練習だけでは実は自分では気づかないうちに左右のバランスが悪くなっていってしまいます。そのままプレーしていると怪我の再発や他の怪我につながってしまうこともあります。

コーチングカメラで細かい動きを確認しながらスクワットトレーニングを行うことで、常にバランスの良いパワーの出し方を身体に覚えさせることができ、コンディションを向上させていくことができるので、とても重宝しています。