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音楽の旅


特別編
   ザ・ビートルズ / アビーロード 2020.January

ザ・ビートルズ / アビーロード
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令和元年における音楽界での話題のひとつに、ビートルズの「アビーロード」の最新リミックス/リマスターのリリースがあった。発売50周年のこのアニバーサリー企画は、プロデューサーのジャイルズ・マーティン(オリジナルリリース時のプロデューサー/ジョージ・マーティンの息子)と、ミキシングエンジニアのサム・オケルによって、アルバム収録の17曲を新たに再構築したものだ。なお、こうした特別編集によるビートルズのアルバムは、17年の「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」、18年の「ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)」に次ぐ3タイトル目となる。

1969年9月26日にリリースされたオリジナルの「アビーロード」は、ビートルズの12枚目のスタジオアルバムで、英国のアルバムチャートで17週連続の1位を記録。米ビルボードのアルバムチャートでも11週 連続で1位を達成するなど、ビートルズの諸作で最大のセールスとなったモンスターアルバム。同年のグラミー賞では、最優秀アルバム技術賞も獲得している。

ちなみに、本アルバムの大ヒットに因み、EMIレコーディング・スタジオは、アビーロード・スタジオに改称されたといわれている。

ザ・ビートルズ / アビーロード

さて今回の試聴イヤホンは、“WOODシリーズ”のフラグシップモデル「HA-FW10000」の要素技術を継承した姉妹モデル「HA-FW1500」である。HA-FW10000と同じ薄さ50ミクロンのウッドドーム振動板(カバ材)を採用しながら、手の届きやすい価格帯にまとめた注目作だ。とはいえ、ウッドハウジングやステンレス・ドライバーケースなど、音質を司る主要パーツに手抜かりはなく、上位機からしっかり受け継がれている。

JVCの高級イヤホンで私がいつも感心するのは、ケーブルの質だ。OFC導体を採用したL/R分離構造は、サウンドクォリティ面にも大いに貢献しているが、一方で絡みにくい被覆の仕上げが素晴らしく、タッチノイズがほとんど生じない点はたいへん好ましい。

「アビーロード」のトップに収録されている「カム・トゥゲザー」は、対訳不可能といわれる難解な歌詞で、ビートルズの楽曲中もっともブルージーかつファンキーとされている。HA-FW1500はそのビートをたいそう力強くワイルドに再現してくれた。ジョン・レノンの冒頭の「シュッ」という声は、「Shoot Me(俺を撃て)」と歌っているらしいが、ややぶっきらぼうなここでの歌唱をパワフルに聴かせてくれるのも、ウッドドームとカーボンコーティングしたPET振動板の組み合わせによるものといって過言でないだろう。

ジョージ・ハリスンの傑作と称される「ヒア・カムズ・ザ・サン」は、モーグ・シンセサイザーとジョージのアコースティックギターが効果的に使われたナンバー。ロックバラードならではの美しい旋律をストレートに引き出してくれているのは、ステンレス製のインナーハウジングやウッド製アウターハウジング等の制振性はもちろん、音の拡散効果を狙った「アコースティックピュリファイアー」の威力もありそうだ。“WOOD”の素性を活かそうとするさまざまなアプローチの相乗効果といえよう。

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