GY-HM650/600 徹底解説


イントロダクション

~ProHDメモリーカードカメラレコーダー GY-HM600/GY-HM650の誕生まで

GY-HM600/GY-HM650
GY-HM750/GY-HM150

ファイルベース化が進む業務用ビデオカメラレコーダーの市場では、記録メディアにフラッシュメモリーを採用する新たなワークフローへの期待が高まっています。JVCのProHDメモリーカメラレコーダーは、2009年に発売のコンパクトハンドヘルド型「GY-HM100」から、数あるメモリータイプのメディアの中でも、コストと信頼性に優れたSDHCカードを採用。MOV/MP4ファイル形式でダイレクト記録できるため、スピーディかつ効率的なワークフローを実現しました。さらに、その基本コンセプトを受け継ぐ、レンズ交換方式を採用したコンパクトショルダー型の「GY-HM700」を上位機としてリリース。「GY-HM100」、「GY-HM700」は、コーデックと2基のSDスロットへの記録をさらにブラッシュアップし、「GY-HM150」、「GY-HM750」へと進化。ProHDカメラレコーダーは、既存システムやプロダクション環境への導入も容易で、投資効率にも優れたパフォーマンスを発揮してきました。

 その間にも、報道や映像制作の現場ではENGカメラからの“ダウンサイジング”のトレンドは加速し、レンズ一体型のコンパクトHDカメラレコーダーのニーズはますます高まっています。
ProHDのプロモーションやサポートをする中で、国内外のカメラマンや制作現場、あるいはテレビ局の報道スタジオなど、コンパクトHDカメラに対する数多くのプロ現場スタッフの意見を伺う機会をいただき、次期ProHDカメラの目指す方向を永らく模索してきました。そこで得られた意見や情報を基に、これまでのProHDカメラレコーダーのコンセプトをさらにアップデートしながら、①コンパクトHDカメラとしての“魅力的な”カメラ基本性能、②多様化するコーデックへの対応、③新たにスマートフォンやPCとの連携、この3つをProHDの新たなフィーチャーとし、コンパクトHDメモリーカードカメラレコーダー「GY-HM600/GY-HM650」が誕生しました。カメラマンやプロダクション・報道現場で、このクラスのコンパクトHDカメラの中で、GY-HM600/GY-HM650が提供する新たなベネフィットでユーザーの期待に応えます。
各モデルの機能とその魅力について、次のチャプターで解説をすすめていきます。