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Vol.03「花火写真家」金武武さん
Vol.03

「花火写真家」 金武(かねたけ)武さん

金武武がどうしても伝えたい【日本の花火の美しさ×映像】とは

「日本の花火の美しさ伝えたくて」
手筒花火は、1mくらいの竹筒でできています。
竹を磨いて節を抜き、縄を巻いて火薬を詰めて、花火師ではなく神社の氏子が自分で作って自分で打ち上げます。
これは、打ち上げ花火のルーツと言われているんですよ。
降り注ぐ火の粉の温度はおよそ300度。竹をまっすぐ持って、やけどにひるむことなく打ち上げることが男らしいとされています。
動画ですとね。写真と違って、ドーンという音がまたいいんですよ!と人懐こい笑顔と、溢れ出る花火トークが印象的な金武さん。

そんな金武武さんに『日本の花火の美しさ×映像』という視点でお話をうかがいました!

はじめまして、金武武です。
日本には「幅2.5kmにも広がるワイドスターマイン」「上空で850mに開く四尺玉」「直径650mの水上花火」など
大規模な花火がある一方、一発一発丁寧に打ち上げるシンプルな花火大会もあります。
共通して言えるのはどの花火も色がとにかく美しく、端正な球形に開くなど1つ1つが秀逸で魅力的です。
日本にはいい花火がたくさんあるのに、その良さを知らない人がたくさんいるんです。だから何とかして伝えたい!
動画には、写真と違って音があるので会場の臨場感が伝わります。最近は同時に撮影することが増えてきました。
花火写真家として、Everio Rに適した花火は「スターマイン」だと感じています。スターマインならばピントも明るさもオートで上手く撮れるのです。是非試してみてください!
※スターマインとは短時間に大小さまざまな花火を打ち上げる方法。

熱海花火大会(2016/5/14)
熱海海上花火は数か所から打ち上げるワイドスターマインが中心です。打ち上げ場所と観覧エリアが近く花火が開花するたび振動が身体に伝わってきます。
エンディングで打ちあがる「空中ナイアガラ」と呼ばれている銀冠菊花火のワイドスターマインは会場全体を包み込むほどの迫力を感じます。
ビデオカメラは横位置で撮るのが基本ですのでワイドスターマインはビデオ撮影に適している花火だと思います。
私は打ち上げ場所の正面の親水公園の石段に座って撮影しました。

横浜開港祭(2016/6/2)
音楽と照明とレーザー光線と火炎放射と花火の総合エンターテイメントです。
テンポの良い場面と静かな場面で構成され起承転結があり観覧客を盛り上げます。
ほかの花火大会では味わえない迫力と感動があります。
撮影した場所はメイン観覧場所の公園です。座って三脚を低くして撮影しました。

近年の日本の夏はゲリラ雷雨が多くなってきました。花火大会の途中で豪雨に見舞われた経験が何度もあります。
一般的にカメラは濡らしてしまうと故障の原因になります。しかし、防水機能の優れたEverio Rならば問題なく撮影が続けられます。
実は花火大会は多少の雨ならば開催することが多いのです。また、バッテリーも余裕たっぷりですので安心して撮影ができました。
Everio Rでの撮影テクニックについては、HowTo撮影テクニックにて、別途ご紹介します。ご期待ください!

花火師は、日々新しい色にチャレンジしています。
何気なく撮影すると、白っぽく色が飛んでしまったり、ピントが合わなかったりという失敗に繋がります。
撮影に適した花火や、花火の特長を理解しないと成功確率は上がりません。
花火と写真(カメラ)の両方を理解すれば、花火師の想いのこもった色を切り取ることができるんです。
なので、私は一つの花火大会に3回は通ってから撮影に臨むことにしています。

「日本の花火の美しさ伝えたくて」
想いを伝えるための手段として、私はカメラ(写真)を選びました。
より多くの方にみていただける写真が撮れるよう、花火についても日々勉強しています。花火を知りたいという想いが高じて、自分で花火を作って打ち上げるまでになりました(冒頭の手筒花火の画像参照)。
私の写真を見て、1人でも多くの人が日本の花火の美しさを再発見するきっかけになれば幸いです。
このページを読んでいただいたアナタと、いつか何処かの花火イベントでお会いできるのを楽しみにしています。

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